2021年12月21日 配信

駄菓子を使ったパン。右から「スノーパン」、「メロンパンがチョコ食べた」 

12/21(火)船橋のパン屋で「駄菓子を使ったパン」発売

市内駄菓子屋とコラボで公募

 金杉台団地にあるパン屋「ル・リアン」(船橋市金杉台1-1-5-102、TEL 047-404-9852)では12月22日から、市内の駄菓子屋とのコラボ企画から生まれた「駄菓子を使ったパン」が店頭に並ぶ。

 同企画は、馬込沢駅近くの「駄菓子屋マルシェ」(船橋市馬込西2-18-14)との合同企画。「食べてみたいな駄菓子パン」と題し、駄菓子を使ったパンのアイデアを10月30日から公募したところ、84通の応募があり、その中から2作品を元にオリジナルのパンを完成。12月18日に商品化となるパンが発表され、22日から1月中旬まで期間限定で販売される。

 商品化された作品は「スノーパン」(180円)と「メロンパンがチョコ食べた」(200円)。「スノーパン」は頭にはマシュマロ、体には求肥で包まれたあんこが入り、手は「きなこ棒」と和風なパンになっている。

 「メロンパンがチョコ食べた」は表面がメロンパンで中はチョコレート生地にホイップクリームが入っている。メロンパンに切り込みを入れた口には5円チョコ「ごえんがあるよ」と「マーブルチョコレート」を咥えたようになっている。

 同コラボ企画は10月16日、「駄菓子屋マルシェ」が入る「誠建クリエート」で開催されたイベント「まごめマルシェ&おさがり交換会」に出店した「ル・リアン」の小野木大吾さんが駄菓子屋の運営に関わった際、同イベントのコーディネーターでもある藤嶋真琴さんから「駄菓子を使ったパンを作ったらどうだろう」との提案に共感したことがきっかけ。

 「駄菓子屋マルシェ」は、もともとはリフォーム会社「誠建クリエート」が2017年4月、地域の子どもたちのためにオープンした駄菓子店。2020年9月からは「駄菓子屋マルシェ」と名前を変え近隣在住の手作り作家たちが運営に関わってきた。同所で開催されている「まごめマルシェ」は、誠建クリエートが立ち上げたNPO法人「いいちばみらい」が運営しているイベントで、地域の活性化と交流を目的とし、地元のおいしい物を紹介するイベントとなっている。「『まごめマルシェ』は出店する同業種、異業種間で化学反応が起こり、生産者・製造者が丹精込めて作ったおいしい物を買い物して笑顔が生まれる場です」と担当者の牧さん。「『駄菓子屋マルシェ』は、行くと何かに参加できる参加型の駄菓子屋であり、子どもたちのアイデアを実現する場でありたい」と藤嶋さんは話す。

 一方、「ル・リアン」は高齢者と障がい者を雇用する就労支援継続B型事業所。店長・佐野剛さんらスタッフは今回の企画に「駄菓子は材料として使ったことがないので材料の研究から始めた。まるで実験室のようでわくわくした」と話す。「スナック菓子は焼くと固くなる、グミは溶けて原型がなくなってしまうなど商品化は難しかった」とも。

 藤嶋さんは「ル・リアンさんは試作に時間をかけて子どもたちのアイデアに向き合って本当に一生懸命作ってくれて感動した」と話し、「ル・リアン」竹下佳代子さんは「それぞれ表情の違うパンを選ぶ姿は微笑ましかった」と笑顔がこぼれた。

 現在、公募で生まれた2種類のパンの原案は額に入れられ他の応募作品とともに『ル・リアン』のカフェスペースに飾られている。ル・リアンの小野木さんは「ユニークな作品がたくさんあるのでぜひ見に来てほしい」と話す。

 応募作品は同店のインスタグラム(@le_lien_0429)でも閲覧可能。

関連リンク:駄菓子屋マルシェ(@dagashiya_marche

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 「ル・リアン」の皆さん(左から小野木さん、佐野さん、菅野さん、竹下さん)

  • 「駄菓子屋マルシェ」の藤嶋さん

  • 応募作品が飾られている「ル・リアン」の店内

  • 応募用紙にパンの絵を描く子ども達(10月撮影)

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