2021年08月07日 配信

講習会の様子。ドローンについて説明する熱海さん

8/7(土)高根小学校でドローン体験講座

船橋市内小学生がドローン操作に挑戦

 高根小学校(船橋市高根町2895)の体育館で8月6日、「学んで飛ばそう! ドローン体験講座」が開催された。

 同講座は、高根公民館(高根町2885-3)の主催で、身近になりつつある最新技術のドローンに子どものうちから触れることで、科学技術に対する関心を深め、地域の知的地盤の強化につなげることを目的としている。

 参加は市内の小学4~6年生約20人とその家族。講師は千葉工業大学の教授・熱海武憲(あつみたけのり)さん。熱海さんは「どのような仕組みでドローンが飛んでいるのか」「今後どのようにドローンが活用されていくのか」といった専門的な内容を分かりやすく解説した。

 ドローンは無人の航空機で、4つの独立した小さなモーターで、前進・後退、上昇・下降、右行・左行、ホバーリングなどといった全ての動作を行うことや、操縦が簡単になるようにコンピューターのプログラム(アルゴリズム)を開発することが必要であることを説明。

 操縦については、同大学2年生の竹田一裕さんが説明後、実際に基本操作や輪で作ったトンネルをくぐり抜ける操縦を披露した。

 その後参加者一人ひとりがコントローラーを手にし、ドローンの操縦体験をした。トンネルをくぐり抜ける難しい操縦では、何人かはぶつけてやり直した場面もあったが、全員が成功。

 ドローンが普及し始めて研究が盛んになったことから、ドローンコンテストが開催されるようになり、2019年に初開催のドローン競技会では千葉工大が優勝した。今回指導した竹田さんはそのリーダーで、アルゴリズム部門と操縦部門両方の日本チャンピオンでもある。2020年大会はコロナ禍で中止となり、再開を準備中とのこと。

 「ドローン操作は人気が高く、ロボットほど費用がかからないことから、コンテストへの参加は急激に増えています」と熱海さん。

 今回体験で使ったドローンは縦23cm×横23cm×厚さ6cm程度で、非常に小さく軽い。小さいものは安価なものが多く、100グラム以下のものは自治体の条例で規制されることも少ないのだという。

 ドローンは、東日本大震災では、人間が立ち入るのが難しい場所にドローンを飛ばし被害状況把握に大活躍した。立ち入りの難しいところや環境の悪いところの点検や現状把握にも期待されている。

 映像撮影などには比較的大きくて高価なドローンが使われている。運搬用、消防消火用、農薬散布用など実用研究が進み、小さな羽根で上昇する能力が、ドローン開発の注目点にもなっているとのこと。

 参加した金杉小学校6年の高頭大己くんは、「昨年学校でタブレットを支給され、ゲームやプログラムなどを勉強している。今日のドローンはすごく楽しかった。飛ばすのも楽しいし、自分でプログラムして飛ばすことができたらすごいと思う」と話した。金杉小学校の関吉まよくんは、「支給されたノートタブレットを使って、スクラッチやプログラムを勉強している。ゲームが大好きで毎日している」と笑顔で話した。参加した小学生の多くは、ドローンは初めてだが、ゲームも大好きで簡単に操作できたと話していた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • ドローンの操縦を教える竹田さん

  • 子どもたちの技を見守る熱海さん(写真左奥)と教える竹田さん(写真右)

  • 難技、トンネルを通過し飛ぶドローン

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