2021年07月31日 配信

水槽を見つめる元SEの店主・小笠原さん

7/31(土)船橋と市川の市境で15周年の節目アクアペット「エラン」

中山地域に密着し地域のニーズを的確にとらえ長寿経営

 船橋市と市川市の境目あたりにある高石神の商店が立ち並ぶ一角で営業をしている「アクアペットエラン」(千葉県市川市高石神36-5、TEL090-7267-4055)が今年の4月で同所に移転してから丸15周年を迎えた。

 同店を経営するのは、元システムエンジニアの小笠原理博(まさひろ)さん(57)。小笠原さんは1990年代、インターネットが急速に社会に普及した時代にオフィスコンピューター専門のエンジニアとして腕を振るってきたという。40代まではエンジニアとして第一線で活躍していたという小笠原さん。

 昆虫学者だった父の影響で子どもの頃からミツバチやカイコの世話をしていたという。エンジニア時代には副業でオオクワガタのブリーダーとしても名をはせたという。しかし、父の逝去をきっかけに「生き物の店をやりたい」という思いを抑えきれなくなり退職。市川市の鬼越近くで創業した。

 現在の場所に開業したのが2006年4月19日。約10坪の店内には季節に応じて常時中小100以上の水槽を並べ、淡水魚中心に40~50種、約1000匹以上の観賞魚が揃っている。一般的な観賞魚中心にアクアペット飼育に必要な周辺機器やエサ、水草なども小笠原さんが使ってみて納得感のあるものだけを取り扱っている。

 「中山エリアで変に気取ったお店をやってもあまり流行らない。一般的な鑑賞魚やメダカなどのニーズが高い。依頼されればサメなどの珍しい魚も取り寄せることは可能です」と小笠原さん。

 開業当初は、アクアペットの飼い方が一般的ではなかったためそうした知識を求めての相談も多かったという。当時何万円もした人気の観賞魚「ディスカス」も現在は1万円程度だという。ペットの値段や価値、命の価値自体も当時とは感覚が変わった。飼い方もYoutubeなどで公開されているため「お客さんとの対話力や店主の人柄が昔以上に重要になってきているのを実感します」と小笠原さん。

 来店客は、保育園の先生に連れられてくる幼児から、近隣で開業している医師まで幅広い。現在扱うペットの価格帯は1匹50~1000円程度の物が中心だが、オオクワガタなどの昆虫、カエルなどの両生類、カニなども取り扱いを始めている。

 営業時間は、14時~20時。月曜火曜定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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