2021年07月28日 配信

齊藤選手と松戸徹市長

7/28(水)「2021 ジャパンパラ陸上競技大会」で船橋在住の齊藤選手が1位

砲丸投げでパリパラリンピック目指す

 船橋市在住の齊藤太一さん(34)が7月28日、「2021 ジャパンパラ陸上競技大会」で砲丸投げ第1位を獲得したことを松戸徹市長に報告するため、船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)を訪れた。

 齊藤さんは千葉県佐倉市出身で、現在は船橋市在住。障がい者雇用のコンサルティングや就労支援事業を行い、市内にも「わーくはぴねす農園」を展開する「エスプールプラス」(本社:東京千代田区)に所属し、仕事と練習に励んでいる。

 齊藤さんは4月25日に高松市で行われたWorld Para Athletics公認「2021ジャパンパラ陸上競技大会」に出場し、知的障がい部門「MenF20砲丸投」で11m51cmの大会新記録を出し、優勝した。「ジャパンパラ競技大会」は日本障がい者スポーツ協会と競技団体が共催して開催する、日本国内最高峰のパラスポーツ競技大会で、同大会の記録は国際公式記録に認定される、国内では数少ない国際公認大会となる。

 齊藤さんは20歳からやり投げを、30歳から砲丸投げを始め、やり投では55m75cm、砲丸投では11m58cmの日本記録を保持している。1月に肘の手術をしたため、やり投げをする際の負担が大きいことから、9月に開催される「2021第26回日本ID陸上競技選手権大会(兼)パラ陸上競技記録会」でやり投げは引退し、砲丸投げに絞って、2024年パリパラリンピック出場を目指す。

 「やり投げと砲丸投げは体の使い方が全く違うので難しくて、砲丸投げは最初は全く飛ばなかった」と話す斎藤さん。「体の使い方が難しく、頭で理解しても練習につなげるのが苦手で苦労しています。下半身が大事なので体を鍛えて練習しています」とも。

 大会新記録で優勝したが、齋藤さんとしては日本記録更新を目指していたので結果には納得していないという。「大会本番の時、旗が上がった瞬間とても緊張して、練習通りに投げられなかった。サングラスをかけるなどして周りを気にしないように対処しているが、メンタルをもっと鍛えて挑みたい」と次の大会に向けての意気込みを話した。

 「砲丸投げの種目では、これまでオリンピックもパラリンピックも日本人選手が出場したことはない。15m投げないと世界レベルではないので、大変なことですが、一般の大会にもたくさん出て経験を重ね、パラリンピックを目指します」と目標を話した。

 松戸徹市長は「結果を出すのは大変なこと。納得いかない記録だったかもしれませんが、大会新記録で優勝して素晴らしい。がんばっている姿は子どもたちやいろんな人が勇気をもらっています。これからも応援しています」とエールを送った。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 市長に報告

  • 齊藤太一さん

  • 市長と歓談する齊藤さん

  • 齊藤さんとご両親ら

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