2021年07月24日 配信

集団療育の様子

7/24(土)東簡易マザーズホームで医療的ケア児の一時預かりスタート

保護者の負担軽減を目指して

 京成線習志野駅から徒歩1分のところにある東簡易マザーズホーム(社会福祉会館内、船橋市薬円台5-31-1、TEL047-466-1543)で、7月1日から医療的ケア児の一時預かり事業が始まった。

 同施設は、児童発達支援事業所のことで、運動の発達に心配があり専門的な援助が必要な就学前の子どもが、保護者と一緒に通園して集団や個別で日常生活動作や機能訓練を行っている。また、保護者に対して療育の助言や支援を行い、家庭や社会でより良い生活が送れるような支援を行っている。現在同施設には、就学前の子ども約30人が親子で通園している。

 医療的ケア児とは、人工呼吸器やたんの吸引、栄養を摂取するための胃ろうなど日常生活の中で医療的なケアが必要な児童のこと。

「医療的ケア児の一時預け先施設が市内に少なく、通所している子どもの保護者からの要望が兼ねてからありました」と一時預かりを始めた経緯を話す小松晶子園長。児童発達支援事業としては初の試み。保護者の心身の負担軽減を図ることと子どもの社会生活を支えることを目的としている。

 同事業を始めるにあたって看護師と保育士の2人が新たに加わり、看護師2人、保育士5人、理学療法士2人、作業療法士1人、児童発達支援管理責任者1人の体制。

 通常はみんなで遊びを通して楽しむ集団指導と、発達の状況など一人一人に応じた指導をする個別指導を行っているが、一時預かりの場合は集団指導のみ行う。

 利用するには、同施設と契約して1カ月以上経過し、7日以上通園した3~5歳児が対象。「安全に子どもを預かるためには、主治医と連携をとって医者の許可も必要になります。食事は子どもによっていろいろな特性があるので、特に慎重にするよう気を付けています」と小松園長。

 「経験豊富で資格をもつスタッフがそろっているのが強み。一時預かりを行うことで、お母さんたちに休息の時間をもってもらいたい」とも。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 東簡易マザーズホームのスタッフら(下段右から2番目が小松園長)

  • 作業療法士との個別療育の様子

  • 水遊びを親子で楽しむ様子

  • 東簡易マザーズホームの外観

スポンサードリンク

記事の場所
関連キーワード