2021年07月05日 配信

自動販売機を前に微笑むパクチー姉さん・立川あゆみさん

7/5(月)船橋のパクチー姉さん八千代市の直売所に自動販売機を設置

コロナ禍で取引先飲食店の営業縮小を受けて

 八千代市の京成バラ園近くに畑と直売所を持つ船橋市内在住のパクチー姉さんこと立川あゆみさんが自身の直売所「パクチーシスターズ」(八千代市大和田新田885-5、TELなし)で3月後半から自動販売機の設置を開始、コロナ禍の受注削減策として大いに機能している。

 自動販売機は、冷蔵用。銭湯などでタオルや剃刀などを販売する屋内用販売機に防水加工を施し、屋外使用として利用しているという。販売機設置に合わせてのぼりも新調、通りを走る車から発見されやすいように直売所をプチリニューアルした。

 販売する商品アイテム数は約10種、定番商品の「フレッシュパクチー」(900円・300g)「パクチーペースト」(1300円)に加え、パクチーを洗浄し乾燥させた「ドライパクチー」(800円・賞味期限約3ヶ月)。

 友人経営者・ベーカリーハイジとのコラボ商品「パクチーパン」(400円)、「パクチークッキー」(450円)、「パクチービスコッティ」(400円)や、「パクチーグラノーラ」(550円)、「パクチースノーボール」(400円)などのスイーツ商品も用意。ペットボトルのお茶や珈琲(いずれも150円)なども販売している。

 コロナ禍による飲食店の営業時間短縮や営業自粛などを受けて取引量が激減。しかし、パクチーの収穫は待ったなし。「出荷できないからといって大切に育ててきたパクチーたちを廃棄処分にするのが心苦しくって…友人の農家さんが自動販売機を導入したのを知って相談したんです」とあゆみさん。

 自動販売機の設置には数ヶ月かかったというが、3月24日に設置完了。それまで日曜日午前中のみ営業していた直売所前に設置したことで常連客だけでなく、それまでタイミングが合わず購入できなかった近隣住民もパクチー商品を購入するようになったという。

 コロナ前の営業では2時間で5万円を販売していたという直売所。コロナ禍で同1万5000円程度まで売上は落ち込み、取引先からの注文激減で一時は深刻な経営危機に陥ったという。自動販売機設置により自販機月商だけで初月22万円を売り上げたという。

 ゴールデンウィーク期間には日商2~3万円売り上げることもあり「本当に設置してよかった。新規でパクチーを認識してくれるお客さんもできて本当に良かった」とあゆみさん。「商品を補充していたら近所の方から『このあたりにはパンを買ったりする場所がなかった。本当に良いものを作ってくれた』と感謝されたのがうれしかった」とも。

 自動販売機の営業時間はもちろん24時間。商品の売れ行きが思いのほか良いとのことで補充してもすぐに欠品になってしまう事が多いという。商品販売数はネット環境で管理している「欠品を出さないようになるべく早く補充にいきます」と笑顔で話すあゆみさん。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 屋内用の自動販売機に防水加工を施した特別仕様

  • 「フォトスポットとしても活用してほしい」と、立川あゆみさん

  • 商品アイテム数は約10種類

  • ガラス面が大きい自動販売機は通り沿いで目立つ

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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