7/4(日)京成大久保駅近くに集い処「810(はーと)BASEおおくぼ」
習志野高校卒業生の岡谷さんが「地域に恩返し」の思いも込めて
京成大久保駅から徒歩8分ほどの住宅地に、一軒家を使った「810(はーと)BASEおおくぼ」(習志野市大久保1-10-17)が6月22日にオープンした。
同所をオープンしたのは一般社団法人CAN NOW(きゃんなう、本社:船橋市西船1)。同法人の代表理事は船橋在住で、「笑顔の先生」として企業研修やセミナーなども行っている岡谷(おかや)佳代さん。理事には「ふくろうホーム」で知られる関不動産(習志野市大久保)の代表・櫻井陽子さんと、クリスタルボウル奏者・山内恵さんも名を連ねている。
同法人は「私たちCAN NOWは、地球に感謝し、笑顔が持続可能な世界を実現します」をミッションとして活動。文化活動を通じた社会貢献、就労に関する啓蒙、世代を超えた子育て支援、健康寿命を延ばすための健康に関する事業、食育・学び・学びの場の提供・支援、人材育成・研修といった事業展開を目的としている。
今回オープンした同所は築50年ほどの平屋一軒家を、合同会社タヤグラ(八千代市大和田新田)の代表・田櫓(たやぐら)英樹さんとスタッフも加わってリメイク。室内には岡谷さんの知人の祖母から譲り受けた家具を配置し、「おばあちゃんのおうちに来たかのような雰囲気」になっている。この場所を解放し、セミナー受講などで同じ目的を持った人が集える場だけでなく、スタジオ利用のような時間貸しも検討中だという。
「秋からは、55歳以上の人を対象とした『公文式』の教室も開校予定です。ほかに、自分で作るサンキャッチャーを親子でプレゼントし合って感謝の言葉を伝え合うワークショップが『子どもゆめ基金』の採択で決まったので、こちらも実施予定です」とも話す。
同法人は2017年に西船橋駅北口でカフェを営業していた時期もあったが、現在は閉店。「やはり、人が集まれる場所が欲しいと思っていたんです」と岡谷さん。そんなとき、従業員の初芝さんを車で送迎していた岡谷さんが、初芝さんには「お菓子作りをしたい」という夢があることを知り、その場で同法人理事であり不動産会社を営む櫻井さんに物件がないかを問い合わせたところ、現在の物件に出合ったという。
タイミングを同じくして、そのころ岡谷さんの母校・習志野高校時代の恩師を亡くしたことをきっかけに「自分が青春時代を過ごした習志野の地に、恩返しがしたい」と思うようになっていたことも重なって、同所での「場の提供」を決めた。
「ここではママとか特定の人だけでつながりを生むのではなくて、大学生とシニアとか、縦のつながりが生まれる場所にもしていきたい。ここに来てくれた人が、『あそこに行くと何かが生まれる』と思ってもらえるような成功の循環モデルになっていくといい。ダニエル・キム教授が言う『関係性の質』が増していく場所であって欲しいですね」と岡谷さん。理事の山内さんは「自分が自分でいられる場所って必要」と話し、櫻井さんは「自分の幸せを見つけられる場になれば」とも続けた。
屋号の「810(はーと)BASE」には「ハートは、自分の心の中心にあるもの。 感情や気持ちのこと。BASEは、基地、土台、基礎、根っこ。なので、ここは心の基礎を作る場所。土台が安定していていたら、どんなことがあっても揺るがないと思います。自分の軸をしっかりする、自分の居場所であるようという意味を込めています」と岡谷さん。
同時に「810」は、平和の象徴である「鳩」の意味もあるほか、「エンジェルナンバーの中で810は、『プラス思考と、祈りに満ちた、神との瞑想的で静かなつながりが豊かさの堰を切りました。あなたに向かってくる奇跡と恵みを楽しんでください!』という意味になっているんです」とも話す。
同社では白井市内に農園も持つ。畑は「日建住宅」(船橋市咲が丘)から借り、週1のペースで仲間と農作業にも出かけるという。「畑での農作業に参加したい人やこの場所に興味のある方はメール(info@cannow.or.jp)でご連絡ください」と岡谷さんは呼び掛ける。
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