2021年07月03日 配信

外はサクサク・カリカリ食感、中に県産牛乳のとろりカスタード

7/3(土)船橋本社のランドロームで年間100万個売れる「真面目シュークリーム」

真面目に作り過ぎて「作れば作るほど赤字になる」と話題に

 船橋市内に本社を構えスーパーマーケット「ランドロームフードマーケット」を県内外に展開する「ランドロームジャパン」(船橋市三咲5-9-7、TEL047-449-5555)の「真面目」シュークリームが主婦たちの口コミで年間100万個売れるヒット商品になっている。

 同社の前身となる「ムラコシ青果店」は1968(昭和43)年開業。スーパームラコシ三咲店を1973年に開店し、1975(昭和50)年に「株式会社スーパームラコシ」として法人設立。千葉県内に16店舗、茨城県内にも4店舗を構える中堅スーパーマーケットチェーンだ。

 同社では、5年前から製造工程にこだわりのあるスイーツメニューを作ろうと「真面目シリーズ」プロジェクトを組織、開発を進めてきた。そのきっかけとなった商品が6年前に開発したオリジナル「プリン」(108円・税込み)。販売を開始したところ「想像していた以上に売れた」(同社商品開発担当)のだという。

 その翌年に「真面目シリーズ」と題してシュークリーム(108円・税込み)をリリース。パン焼き窯の高温で一気に焼き上げたサクサク生地に、グラニュー糖のカリカリ食感がアクセントを加える。中からあふれ出るトロっとあふれ出てくるカスタードクリームには県産牛乳を使用した。一つ一つを手作りで製造、素材になるべく県産を使用するなどのこだわり方が「真面目」過ぎて「一つ作るごとに赤字になってしまいます」と同社担当。

 これが「社内のだれもが驚くほど爆発的に売れた」(同担当)というヒット商品に。同社では、「真面目シリーズ」を総菜部門にも広げたが「こちらはそれほどでもなかった」(同担当)というが、スイーツ部門の販売は好調に推移。「杏仁豆腐」「抹茶プリン」「チーズケーキ」「カレーパン」などラインナップを広げ開発・販売してきた。

 その間もシュークリームは、販売数を伸ばし続け昨年はグループ20店舗中ベーカリー工房を持つ10店舗で販売、年間100万個を超える販売まで実績を伸ばした。「真面目シリーズ」の名前は、その名の通り「真面目」にコツコツと製造するからだという。

 ちなみに、船橋市内の「三咲本店」では販売をしていないが、今年8月4日に開店を予定している船橋夏見店では船橋市内の店舗として初めて同シリーズを販売する予定だという。

 「スーパーマーケットでは、一つ一つの商品が販売したからといって利益になるわけではありません。品ぞろえと話題でお客様の満足度を上げ相対的に利益を出せる構造になっています。近所にランドロームがあってよかったと思っていただける店舗運営を心がけています」と同社バイヤー。

 インストアベーカリーを同社に提案したのは石井優介さん(38)。社内の誰もが気が付かない内に同コーナーに「ベーカリー工房ゆうすけ」と命名、POPを作るなど自分事として運用を始め、新商品を次々と打ち出していくほどの情熱家だという。こうした従業員の情熱と同社の顧客への思いから「1個100円の作れば作るほど赤字になる」という「真面目・シュークリーム」が生まれた。

 同社各店の営業時間は9時~21時※各店による。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 一つ一つ手作りで製造している真面目シリーズ

  • 最初は、プリンから始まった真面目シリーズ

  • いまでは同店の看板商品になっている

  • 新商品のエクレアに期待がかかる

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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