2021年07月01日 配信

「餅まき」の様子

7/1(木)船橋・浜町で昔ながらの伝統行事「餅まき」

建物の無事完成を祈って

 浜町のアパート建設予定地(船橋市浜町1-17-11)で6月26日、上棟にあわせた「餅まき」が開催され、近所に住む約50人が参加し、昔ながらの伝統行事ににぎわいを見せた。

 「餅まき」は江戸時代頃から行われるようになった行事で、上棟式を終えた後に建設中の住宅の屋根などから餅や小銭をまき、職人への労い、建物の無事完成などを祈願する意味を持つ。

 施主は市内浜町で福祉事業などを手がける企業「ネクストドア」の鬼山功さん、郁枝さん夫妻。「建設に関わる職人の方へのねぎらいの意味と、建物の無事完成、ご近所さんとの絆を深めたいと思ってやることにしました。餅まきを知らない若い人にも、懐かしいと感じる年配の方にも楽しんでほしい」と郁枝さん。郁枝さんは古いものや伝統のあるものを次世代に残したいという思いで、着物リメイクや昭和の雑貨などの販売を行う「和ケゐ(わけい)商店」(船橋市浜町)も営んでいる。

 同日は、検温、手指消毒など、細心の注意を払って行われた。紅白餅300個のほか、菓子や「ご縁玉」(5円玉)を用意し、2階部分から鬼山さんらが集まった人に向かってそれらを投げ、地域に住む子どもからお年寄りまで多くの人が楽しむ様子が見られた。

 同アパートの設計施工を担当している山﨑建設(船橋市飯山満町)の代表山﨑祥司さんは「25年前にやって以来、一度もやってないです。久しぶりの伝統行事はいいですね」と話し、五色吹き流しと棟札を用意して、建物の無事完成を祈った。

 餅まきが初めてという40代女性は「こういう行事があること自体、知りませんでした。子どもにも伝統行事を見せることができてうれしいし、一緒に楽しめて興奮しました」と笑顔で話した。

 この場所には、障がい者や高齢者が車いすでも道路から部屋の中まで行くことができるアパートを建築中で、秋に完成予定。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 五色旗(吹き流し)が掲げられている

  • 餅や菓子をひろって喜ぶ子ども達

  • 鬼山さん家族

  • 写真や動画を撮る参加者ら

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