2021年05月22日 配信

オーナーの塩入さん(左)

5/22(土)市内飲食店運営会社が完全無農薬の野菜を栽培し販売

「体や自然に優しい物を選んだセレクトショップ」

 船橋市内で飲食店「下町バルスパイス」(船橋市本町4-42-14),「角打ちワインBar Spice」(船橋市本町4-45-11)を展開している企業「ソルティエラ」(船橋市本町1-25-12)が、船橋市民文化ホール裏の通りに自社農園で栽培した無農薬野菜などを販売する「Farmers Factory Spice」(ファーマーズファクトリースパイス、本町2-6-2 イーストベイ1 F、TEL 047-499-3949)を4月9日にオープンした。

 運営会社の「ソルティエラ」は「安心安全な食を通じて地域社会に貢献」を理念に掲げている。オーナーの塩入利之さん(63)は船橋市立小栗原小学校、葛飾中学校卒という船橋育ち。市内では飲食業に約40年関わってきた。約11坪の同店では市内古作に構える自社農園「スパイスファーム」で無農薬栽培した野菜を販売する。毎朝収穫した野菜を塩入さん本人が運んでいるという。

 同社が営む飲食店「下町バルスパイス」では店先で同社の野菜を販売していたが、駐車場があり、日当たりの良い同地を野菜の販売店として選んだ。店内には枝豆(500円)、ミックスレタス(300円)、葉ごぼう(100円)、スイスチャード(200円)など季節の野菜やハーブが並ぶ。「野菜以外の商品も体や自然に優しい物を選んでいます」と塩入さんは話す。

 同農園の始まりは、約12年前、「三橋農園」(古作1-410)の一画を塩入さんが借りて始めたのがきっかけとなる。当時、在日オーストリア人の友人に誘われて始めた「アクアポニックス」と言う魚の糞を利用した水耕栽培を取り入れて栽培していた塩入さん。「私の実家は農家でもなく、農業の経験はなかったが、農薬や化学肥料を使わない農法をいろいろ研究してきた」と話し、「その当時は、アクアポニックスを取り入れての栽培の先駆けだったんじゃないかな」とも続けた。

 さらに、同社が総代理店を務めるスーパーアルカリイオン水「e-WASH」も使用し「病害虫対策に活用している。現在栽培している野菜は、枝豆、葉物、ハーブ類、大根などの根菜。土づくりには馬糞やもみ殻などを利用している」という。

 また、同店では自社農園の野菜やスパイスを使ったカレーの販売も行っている。テイクアウトでのみ販売し、「スパイシーカレー」(ライス付き700円、ルーのみ500円)には肉を使用せず、豆類を使用する。6月には自社農園の野菜と全国農家から取り寄せたフルーツを使ったスムージーも販売予定だという。

 塩入さんは「ここでは普通の八百屋にはない野菜を提供している。まだオープンしてまもないが、オーガニックに関心のある人が遠くから来てくれることも」と笑顔を見せた。

 営業時間11時~18時、月曜定休。駐車場は店前に2台可。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 木が基調の店。棚は塩入さんの手作り

  • 季節の無農薬野菜が並ぶ店内

  • 農園に咲く野菜の花々も

  • オーガニックな加工食品が並ぶ店内

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