2021年05月19日 配信

2004年オープン時からの看板はそのままに

5/19(水)高根公団「ZUCCA」が新たに店長を迎えてカムバック

かつての常連客のリクエストに応えて

 新京成線高根公団駅からすぐ、線路沿いにかつて営業していたイタリアン料理店「ZUCCA(ズッカ)」(船橋市高根台7-15-9、TEL047-401-1118)が2020年8月14日にリニューアルオープンし、9カ月が経った。

 同店のオープンは2004年のこと。しかし昨年7月までは同所は「ZUCCA」ではなく、さまざまなシェフが独立準備期間のような形で店を営んでいた。

 2004年、同所に「ZUCCA」をオープンしたのは、地元出身の秋元和仁さん。イタリアンダイニングとしてオープンし、近隣住民をはじめ、多くの常連客がついた。2012年、秋元さんが「ZUCCA 渋谷桜ヶ丘店」(東京都渋谷区)をオープンするため、宮澤シェフへと店舗を引き継いだが、2016年、宮澤さんは秋元さんの店から暖簾分けする形で千葉県佐倉市で「イタリアンレストラン Zucca」(佐倉市城)をオープンするため、同所を卒業した。

 宮澤さんが2016年に佐倉へ移った後、高根台の同所でビストロを営んだのは、秋元さんの友人である栗原正登さん。「ビストロ マロン」として営業を続け、2019年、「La Chataigne(シャテーニュ)」として東京・神楽坂へ移転オープン。さらにその後はワイン&グリルの店「nike(ニケ)」がオープン。「nike」の店主も現在は二和向台駅近くで飲食店を営んでいる。

 しかし今回は再度、秋元さんの店「ZUCCA」としてリニューアルオープンした。高根台の同店店長を務める金子卓さんは「もう10年以上前、秋元が営んでいたころの常連さんから『帰って来て欲しい』というリクエストが絶えなくて。秋元の地元でもあるので、この場所は大切にしているようです」と話す。

 秋元さんは東京・渋谷での店のオーナーシェフを務めながら、時々、高根台の同店にも訪れるという。店長を任された金子さんは「最初、話をいただいたときは、ZUCCAの味を期待している常連客さんもいらっしゃるので、プレッシャーでした」と当時を振り返る。

 コロナ禍でリニューアルオープンし、オーナー秋元さんのこだわりを生かしながらも、同店では金子さんのメニューも取り入れているという。金子さんは船橋・三山の出身で、都内のホテルでシェフとして勤務してきた後、東京・池袋の馬肉専門バル「跳ね馬」(東京都豊島区)で料理長も務めてきた。「知り合いからのご縁で秋元さんからのこの場所のお話しをいただきました」と金子さん。

 「船橋で生まれましたが、高根公団はあまり知らない街でした。ここは、今は新しい住宅も多く、新しいものと古いものが混ざっている感じがします。昔からの常連さんも大切にしながら、新しい方たちにも気軽に来ていただけたら」と金子さん。

 同店のメニューは、秋元さんが大切にしている「野菜を中心としたメニュー」は崩さず、渋谷の店舗と同様に契約農家から仕入れる有機野菜を使った料理を提供している。

 ランチはパン、サラダ、パスタのセットで1000円。さらに前菜の盛り合わせやコーヒー、デザート1品が付く1800円のランチまでランチセットは4種類用意する。ボウルサラダとコーヒーの「デラックスサラダランチ」(1300円)のほか、コースランチは2900円。

 肉料理や魚料理も用意し、その日の旬の食材などでメニューが決まることもあるという。「四元豚のポルケッタ」(1800円)や2人前から注文可能となる「ゲームミート(お肉3種類盛り)」も用意。食事に合うワインも各種用意しているが、現在は政府の要請に従って提供していない。

 カジュアルにイタリアン料理が楽しめる、アットホームな雰囲気の同店。店舗面積は約30坪。店内には、カウンター3席、テーブル席は全20席程度を用意し、テラス席も1席用意する。

 「ここの店舗から独立した先輩方に続いて、いつかは自分も独立して店舗を持ちたい。今は昔からの常連さんの温かさに見守っていただいていますが、新しいお客様にもぜひお越しいただきたいです」と金子さんはにこやかに話す。

 営業時間は11時~15時(LO14時30分)、ディナーは現在のところ16時または17時~20時(LO19時30分)。月曜定休。駐車場なし。通常営業に戻れば23時まで営業予定。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • カウンター席の前がキッチン。金子さんとの会話も弾む

  • 同店を代表する「バーニャカウダ」。写真は夜メニュー限定の「グリルバーニャカウダ」(900円)

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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