2021年04月26日 配信

受賞者と記念撮影

4/26(月)「第12回アンデルセン公園きりがみコンクール」表彰式

応募総数は1933点、古和釜中の横井さんが大賞受賞

 ふなばしアンデルセン公園(船橋市金堀町525、TEL047-457-6627)の子ども美術館で4月25日、「第12回アンデルセン公園きりがみコンクール」の表彰式が行われた。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で同コンクールは中止。今年の開催も危ぶまれていたが、応募総数は1933点、小学生以下の部1203点、中学生の部491点、一般の部239点と、結果として2000点近くの作品が寄せられた。作品は船橋市だけにとどまらず、北海道から沖縄に至るまで41都道府県もの地域から応募があった。

 審査員は子ども美術館名誉館長・牧野圭一さん、多摩美術大学教授・秋山孝さんら有識者。特別審査員に駐日デンマーク王国大使Peter Taksøe-Jensen(ピーター・タクソ-イェンセン)さんを迎えた。また、第11回きりがみコンクール大賞受賞者の内屋敷あいさんも出席した。

 同コンクールは、マッチ売りの少女や裸の王様などの童話で知られるデンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが、実は切り絵の名手であったことにちなみ、2009年より開催されている。

 船橋市公園協会理事長・辻恭介さんはアンデルセンのことを「子どもたちに童話を語りながらハサミを走らせ、話の後で出来上がった切り紙を見せて子どもたちを喜ばせたんですよ」と紹介した。

 題名「沈んでゆく娘」で、きりがみ大賞を受賞した横井友裕さん(古和釜中学校)は「(大賞受賞に)驚いた。『パンを踏んだ娘』の話を聞いて、少女が亡くなるのが印象に残り制作した」と作品の着想について話した。横井さんには、副賞としてデンマークへの旅「アンデルセンの足跡をたどる」が贈られる。

 審査委員長を務めた牧野圭一さんは「皆さんが持っている賞状を家に帰ってから額に入れてみてください。光って見えます。それは多くの人の目を通して皆さんの作品が選ばれたからです」とユーモラスを交えながらあいさつした。

 また、審査員の秋山孝さんは「皆さんにこれをしてほしいというのはないんです。僕たち(審査員)は応募に受けて立つという感じ」と審査について話した。

 5月16日までは同コンクールの受賞作品がならぶ展示会を開催している。開催時間は平日9時30分〜16時、土日祝は17時まで。休館は4月26日、5月10日。 

全受賞作品は下記の通り:
アンデルセン公園きりがみ大賞=「沈んでいく娘」横井友裕さん
アンデルセン公園子ども美術館賞=「おばあちゃんにあえた。」近藤友華さん
デンマーク大使賞=「アヒルの子」小幡花陽さん
オーデンセ市賞=「融氷の時」有吉静香さん
アンデルセン博物館賞=「光の中へ」原秀子さん
ティンダーボックス賞=「がまがえるにきにいられた…」井下田和輝さん
アンデルセン賞委員会賞=「Love is blind」弘浦和さん
日本デンマーク協会賞=「bubble」志水樹さん
船橋市長賞=「バチ当たり」北流星さん
船橋市教育長賞=「おうじさまにあいたいな」渡邉心菜さん

一般の部
優秀賞「夜の灯り」=井口今日子さん
優良賞「マッチ売りの少女」=石井富美枝さん、「『想いが届きますように』」青木美香さん、「太陽の人」高安稔行さん

中学生の部
優秀賞=「はだかの王様」安原永和さん
優良賞=「赤いくつがぬげない」村田幸太郎さん、「芯(NEW)・はだかの王様」戸井大智さん、「いじめられているアヒルの子」北野陽太さん

小学生以下の部
優秀賞=「はだかの王さま」古川颯人さん
優良賞=「ネコを追い払うハンス」古澤拓弥さん、「ふうせんのおなかの王さま」峰睦希さん、「すずの兵隊の旅」横田乃樹さん

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • きりがみ大賞「沈んでゆく娘」

  • 大賞を受賞した横井さん

  • 松戸徹船橋市長のあいさつ

  • きりがみ展の会場

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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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