2021年04月21日 配信

「三須トマト農園」の皆さん(右は三須一生さん)

4/21(水)「三須トマト農園」が軽トラで移動販売開始

野菜生産者が直接販売

 船橋市内にある農園「三須トマト農園」(船橋市印内3-37-30)が4月15日、軽トラックでの移動販売を始めた。

 現在の出店場所は、京成西船駅から徒歩1分の空地(船橋市西船4-14付近)を借りて出店。販売するものは、同農園のトマトのほか、近隣農家の新鮮野菜や同園のおすすめ加工食品も揃え、軽トラックの前で足を止める人が増えている。

 同農園は20代続く農家。三須一生(みすかずたか)さんが家業を継ぎ、5年前に主な生産物を小松菜からトマト中心へと転換し、通年トマト栽培をする。病害虫には天敵や微生物などを使い、化学農薬をできるだけ使わないで育てられるトマトは、ファンも多い。

 今年3月にはホームページをリニューアルし、ネット販売も行っているが、三須さんは「新型コロナウイルスの影響で販路が減って困っている。市内には採れたて野菜を手にできる場所が少なく、生産者の顔が見え、安心でおいしい旬の野菜をもっと知ってもらいたいと移動販売を始めた」と話す。

 西船橋の現在の販売場所は「知り合いが我々の意向に理解いただき、借りることができた」と話す。出店日時は月・水・木・金・日曜の10時~13時。雨天は休みとなる。

 三須さんは「実は子どものころからトマトは苦手だったのですが、うちのトマトはおいしいので食べられるようになった。スライスして、オリープオイルやごま油をかけるのはおすすめ」と笑顔を見せる。

 同農園の移動販売では、三須さんの知り合いの農家の季節の野菜や、県内外から取り寄せた加工食品も並ぶ。妻・美智子さんは「コロナの影響で、飲食店、マルシェ、物産展などへの出荷が激減している。農林水産省が2013年にスタートさせた『農業女子プロジェクト』やマルシェなどで知り合った農家や食品会社の加工品の中から味をみて自信を持っておすすめできる商品も店頭に並べている。私たちは消費者と近いし、実際の生産者の思いも聞いているので応援したい」とも。

 「移動販売を始めて間もないですが『三須トマトがここにもある』と声をかけてもらえてうれしい。駅に近いので気軽に寄ってほしい。今後は地元飲食店とコラボして、おいしく健康的なお惣菜も販売できれば」と抱負を話した。4月23日、28日には、船橋市役所敷地内で開催されている「ふなばしイブニングマーケット」(16~18時)にも出店予定。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 「京成西船駅」のすぐ近くにオープン

  • 会話もはずむ移動販売車

  • トマトや新鮮野菜、おすすめ加工食品と充実のラインナップ

  • 空地の白い砂利とのぼりが目印

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