2021年04月10日 配信

新団員の江上さん

4/10(土)現役女子大学生が船橋市消防団に入団

「災害時に自分が行動できる人になるため」と決意

 船橋市消防局(船橋市湊町2-6-10)で4月9日、「船橋市消防団員辞令交付式」が開催され、新しく消防団に入団する団員らが出席した。

 船橋市消防団は昭和22年に始まった。平成7年からは女性団員も採用するようになり、現在は市内に20分団611人(4月9日時点、新団員含む)が在籍している。今年度は11人が新しく加わり、新団員の中には市内在住で立教大学4年生の江上ふくさん(21)も、大学に通う傍ら消防団に入団した。                           

 江上さんは高根中学校、薬園台高校出身。コロナの影響で自宅で過ごす時間が長くなり、「自分の住む地域のことをもっと知りたい、地域に何か貢献したい」との思いが強くなったという。毎月11日に東北の食材だけを使った食事を提供しているNPO団体にも所属する江上さんは「東北から学ぶことがたくさんあります。本当に他人ごとではない。東日本大震災からちょうど10年ということもあり、地域防災についても考えるようになった」と話す。

 「東北大震災からちょうど10年という節目で、最近は大きな地震も時々あり、災害に対する不安が大きくなってきたんです。災害があった時に救助を待つ受け身ではなく、自分が行動できる立場になりたい。そのためには知識を身に付け、そして地域に貢献したいと強く思うようになりました」と入団したきっかけを話す。

 「『市内に居住または勤務する18歳以上の健康な人なら男女問わず』という消防団の募集要項を見て、『私も入れる!』と思いました」とも。「私が入団したことで、若い世代の人にも一歩踏み出してもらえればうれしい」と江上さん。

 船橋消防団の団員数は年々減少傾向にあり、720人の定数には約100人足りない状況だ。消防団団長の飯島秀人さんは「消防団員は地域の防災リーダーとなり、市民の安心安全を担う大切な役目です。女性団員は消防訓練指導や応急救護指導など女性ならではの役割もたくさんあります。江上さんのような女性団員が増えればうれしいですし、新団員みなさんが第一線で活躍することを期待しています」とエールを送った。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 船橋市消防団員辞令交付式の様子

  • 団長から辞令交付

  • 新団員ら

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