2021年04月09日 配信

4/9(金)南本町に船橋初のワイン醸造所「FUNABASHI COQ WINERY」建設予定

ワインソムリエ小久保尊さんの「COQ DINER」グループが計画

 船橋市内で「ワインと肉COQ DINER」などの飲食店を経営する小久保さんが同グループ3店舗目となるワイン醸造所「FUNABASHI COQ WINERY(フナバシコックワイナリー)」(船橋市南本町36-24)を今秋にもOPENさせようと物件契約を済ませたことがわかった。

 同グループは、2011年に「ワインと肉COQ DINER」を創業。2012年10月には燻製専門BARの「COQ DINER離れ」を開店。昨(2020)年1月には飲食に特化したデザイン・アパレル部門の「COQ CLOTHING」を立ち上げ、インターネット通販事業などでコロナ禍にも関わらず業績を伸ばしてきた。

 その間にも小久保さんのソムリエとしての知識、店舗経営の経験を活かして2015年11月にワインの入門書「ワイン一年生」を、2020年7月には初心者向けチーズ解説書「ワイン一年生チーズの授業」の執筆も手掛けてきた。そうした活動の中で、店舗の経営だけに留まらず「ワインを作りたい」との思いが抑えきれなくなってきたのだという。

 物件は1階18坪、2階18坪の合計36坪。もともと倉庫物件だったものを活用してワインの醸造所に仕上げていく。物件がみつかったのは昨年11月下旬。一時は、「騒音などで近所の迷惑になるのではないか」とオーナー側の懸念もあったが、「都内の住宅街にワイン醸造所がある事例」を紹介したり、「機械ではなく手動の設備で圧搾する」事などを資料にして不動産仲介事業者を通じて説明。12月にはオーナー側との調整もついたという。「廃倉庫感を出したブルックリンスタイルに仕上げていきます」と小久保さん。

 ワインの生産は、年間8000本を予定。国内の産地から仕入れたぶどうで「船橋産ワイン」を計画する。また、醸造免許取得のタイミングで今年は難しそうだが来年以降は船橋産の梨をつかった「梨ワイン」も計画、すでに市内の農家とは合意形成を済ませている。

 「ここで醸造を始めたら、流通ルートを通じての卸売販売、ここでのテイスティングや販売、インターネットでの通販、もちろん既存の本店や離れでも提供する予定。既に数店舗から打診頂いていますが市内の飲食店にも卸していく予定です」と計画を話す。

 物権の1階で醸造を行い、2階は倉庫やアパレル・デザイン部門のオフィス兼ショップに。ワインの成分を分析する分析室やテイスティングルームなども設ける予定だ。

 5月頃には着工、工期を1ヶ月半程度で見ている。8月には機材の搬入を予定しており、その後に国税局の確認が取れると晴れて免許取得となる。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 将来の夢を語る小久保さん

  • 醸造設備を入れる予定の1階

  • 倉庫と服飾・デザイン部門「COQ clothing」が入る予定の2階

  • 廃倉庫感を活かしたワイナリーにするという

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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