4/8(木)習志野市のクラフトビール醸造所「むぎのいえ」が間もなく3周年
創業者今井さんがこれまでの道のりを振り返り語る
習志野市・谷津遊路商店街のクラフトビール醸造所兼ビアパブ「むぎのいえ」(習志野市谷津4-6-33、TEL047-429-8895)が6月で4周年を迎える。
同店は、醸造スペース・厨房スペース含めて20坪弱の広さに30席(取材時はコロナ対策で席数を減らして25席)。カウンター6席、「秘密基地みたいで好き」と男女ともに人気の高い靴を脱いで上がるロフト席も含めテーブルが6卓。醸造するクラフトビールのスタイル(味の種類)は20~30種類。常時店頭には10~11種類を用意する。醸造家が直接注いでくれるため、席札を持参してカウンターまでグラスを持っていくスタイル。
フードメニューは「アンチョビフライドポテト」(フルサイズ590円)「スモークおつまみ3種盛り」(500円)「習志野ソーセージ&ベーコングリル」(870円)などビールが進むものが20種程度。
創業者で現在の店主は今井貴大さん。兵庫県神戸市生まれ、幼稚園から千葉県で育ち、県内の私立高校を卒業後イベント照明の専門学校入学。在学中に照明アシスタントとしてインターンからそのまま就職した。「ヘマばかりしている僕が、その日の仕事終わり、乾杯ビールの瞬間だけ、チームの一員になれている気がしていた。あの瞬間、僕はビールに救われていたんだと思います」と、ビールがある空間への思いを振り返る。
「最初から、スーツを着ない、モノづくりをする、家に帰れる仕事という観点で仕事選びをしていた。イベント照明の仕事はほとんど家に帰れない…年齢を重ねても、力量のあるオペレーターやデザイナーになれる人は全体の一握りしかいないことなどから5年程勤めて、転職を考えるようになった」と、振り返る。
ビアガーデンでのアルバイトと並行しながら、ビール雑誌や専門書などで知識を学び人生初の就職活動。醸造所に絞って求人を探した。求人票が出ていない会社にも電話した。時には「醸造所の見学だけでも」と半ば強引に押し掛けた。26才の時に杉並区のクラフトビール醸造所「高円寺麦酒工房」に拾われた。醸造所併設のビアパブで接客担当としての採用だった。
1年ほどして同社の育成プログラムに沿って醸造を教われるようになった。入社から2年、阿佐ヶ谷に大型醸造施設を開設した。小規模タンクで自分のスタイルを作らせてもらえるようになった。その後、荻窪店では店主兼醸造責任者として店内の内装をDIYで手掛けるところも任された。同社が2014年西荻窪に5店舗目を開店するタイミングで独立を決意。
同社の「地域社会に貢献できること」という社訓に従って習志野市での起業を決意。2017年に現在の店を開業、店内の内装には生来のモノづくり好きと荻窪店でのDIY経験が生きた。人気のロフト席も今井さんの手作りだ。
スタッフは、同店の常連客からの採用がほとんどだという。仕事後はもちろん仕事中も、福利厚生としてビールを飲んで良いルールだ。自分の言葉で客に勧められないと良い接客ができないと考えているからだろう。
「いつか、自分が60才とか70歳になった時に…自分が歩いて行ける場所に個人店のビアパブが数件、電車に乗っていけばまた数件…そんな環境にしたいんです。大きなブリュワリー(醸造所)じゃなくっても経営できるところを見せたい。若い子たちがブリュワリーとかビアパブの経営を職業の選択肢に持ってもらいたい。そうなったら最高じゃないですか」と満面の笑みで将来の夢を話す。
営業時間は、平日17時~22時半(コロナ禍対応で変更有)、土日12時~14時、16時~21時半。火曜定休。
Instagram:〜ならしのクラフトビール〜 むぎのいえ – Instagram • 写真と動画
Facebook:https://www.facebook.com/muginoie.yatsu
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください
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