2021年04月05日 配信

晴天に恵まれた中での開催

4/5(月)船橋漁港で海上安全と豊漁を祈願する「水神祭」

感染対策で今年も組合員と関係者で

 船橋漁業協同組合が主催する海上安全と豊漁を祈願する「水神(すいじん)祭」が4月3日、昨年に続き新型コロナウイルス感染対策として、船橋漁港(船橋市湊町3丁目地先)で漁業協同組合員と関係者のみで開催された。

 同祭りは江戸時代から続き、冬の漁を終えた漁師が春の漁を始めるための「節目」として重要な意味をもち、旧暦の3月1日に当たる4月3日に毎年開催している。海上に多くの船を集めて行うことから「船祭り」とも呼ばれている。

 「これまでは港にたくさんの船を係留し、大漁旗を掲げ、神事などの儀式の後に神楽や餅まきが行われたんですよ。その後は宴会も行われました」と同組合役員で海苔師の滝口光宏さん。そのため1000人を超える一般観覧客が訪れた年もあったという。昨年から新型コロナウイルスの感染対策として、一般の観覧客を立ち入り禁止にし、儀式も縮小、神楽(四座)の奉納、餅まきは割愛された。

 儀式は、 船橋大神宮の神官の笹の音ではじまり、宮司によって、修祓(しゅばつ)、降神(こうしん)の儀、献饌(けんせん)の儀、祝詞奏上(のりとそうじょう)、切麻散歩米(きりぬささんまい)の儀、玉串奉奠(たまぐしほうてん)、撤饌(てっせん)の儀、昇神(しょうしん)の儀で閉会となった。閉会後には大漁と五穀豊穣を祈願して、神前に奉納した米・麦・栗・ひえ・大豆を船から海に投げる「種まき」のため、各町会の代表者を乗せた船が沖に出ていった。

 同組合長の滝口宜彦さんは、新型コロナウイルスの中今年も水神祭が行われたことに感謝し、「新型コロナウイルスが収束し、みなさんと通常の中安全に漁に出ていけることを願います」と挨拶した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • あいさつをする滝口宜彦さん

  • 沖に出て海に投げる「種まき」に出発する船

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