2021年04月04日 配信

寄贈されたアンブルボード

4/4(日)船橋遊技場防犯組合が情報伝達ツール「アンブルボード」を寄贈

県内初の避難所配備

 船橋遊技場防犯組合が船橋市の避難所運営に役立てる目的で4月2日、ユニバーサルな情報伝達ツール「アンブルボード」を寄贈するため船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)を訪れ、寄贈式が行われた。

 寄贈式の出席者は、同組合長の織田信幸さん、副組合長の星山聖達さん、理事の黒川健二さん、事務局長の松本圭司さん。寄贈式では織田組合長から市長へ寄贈目録が渡され、市長からは感謝状が手渡された。

 「アンブルボード」は防災・災害時の夜間に情報伝達や避難誘導をするための伝言板になる。前面のアクリルボードに水性またはアルコール系ボードペンで文字を手書きでき、LED発光で夜間でも鮮やかに発色するため、正確に情報を伝えることができる。さらに蓄電池コードレスなのでポータブルで利用ができるという。

 アンブルボードは、昨年の10月、特定非営利活動法人千葉県中途失聴者・難聴者協会から、災害時の難聴者への対策として、アンブルボードの避難所配備について市に要望が出されていたものとなり、避難所への配備は今回が県内初になる。26個のアンプルボードを寄贈し、市は宿泊可能避難所として指定している26公民館に配備。避難所運営の中で活用していくという。

 同組合はパチンコ店23店舗からなり、これまでも多くの分野で社会貢献活動に取り組んできた。阪神淡路大震災を教訓に、特に防災対策の重要性を認識し、防災対策事業を積極的に支援。さらに、住民の防犯、防災に対する意識の向上を図るとともに、これまでもオレオレ詐欺防止機器の寄贈をはじめ、災害時などに必要となるハザードトーク(無線機)やドローン、避難体験VRなどを船橋市に寄贈している。

 市長から「中途失聴者・難聴者の団体から要望があったアンブルボードを寄贈いただけ、本当にありがとうございました。避難所運営もコロナ対策と障がいのある方への配慮が求められます。アンブルボードは1度の充電で70時間使えるということで、耳が聞こえにくい方へわかりやすく伝えるための非常に有効なツールだと思います。高齢者の方にもわかりやすいと思います」と感謝の言葉が話された。そして、忘れられない記憶として、東日本大震災前に同組合から避難所に寄付されたリヤカーが、災害時車が動かない状況で支援物資を運ぶ際に役立ったことを振り返った。

 織田さんは「コロナ禍で厳しい状況ではありますが、毎年船橋市の安心安全にいかに寄与できるかということを考え、今回、微力ながらも貢献できているのかなとホッとしています」と話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 目録が渡され、市長から感謝状が渡された

  • あいさつする組合長の織田信幸さん

  • 歓談の様子

  • 左から星山さん、織田さん、市長、松本さん、黒川さん

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