2021年04月02日 配信

講師を務めた「森田呉服店」の5代目店主・森田雅巳さん

4/2(金)中央図書館で本町通り商店街の歴史を伝えるオンライン講座

古写真展との連動企画として

 船橋市中央図書館(船橋市本町4-38-28、TEL 047-460-1311)がオンライン講座「船橋市の昔と今を伝える 本町通り商店街の昔と今」を3月31日に開催し、本町通り商店街にある「森田呉服店」の5代目店主・森田雅巳さんが講師を務めた。

 同図書館は船橋市の指定管理者制度により、2017年4月から図書館流通センターが管理および運営を行っている。「図書館を市民が活動する舞台に」を目標に、図書館を単に本から知識を得る場に留めることなく、さまざまな体験や活動ができる市民に開かれた場所にすることを目指し、これまでにも「コーヒー講座」や館内コンサートなどのイベントも積極的に開催してきた。

 コロナ禍で対面イベントの開催が困難な状況においても、より一層の館内展示への注力や電子書籍サービスの開始、さらにはオンライン会議ツール「Zoom」を活用し、育児やビジネスをテーマにした講座の開催などにも取り組んでいる。

 今回の講座は、「船橋の昔を未来に伝える」と題し、昨秋から同館3階で実施している、本町通り商店街の昭和30年代前後の姿を写す古写真展との連動企画として開催した。参加対象者は小学3年生から中学生を対象とし、この日は8人が「Zoom」を通じて参加した。

 企画を担当した館長の矢野誠一さんは「古い写真を懐かしむ声も寄せられ、船橋の子どもたちに昔の姿を伝えていくことに意義があると思い企画をした」と話す。

 講師を務めたのは、図書館前の通りでもある本町通り商店街で、明治時代に建てられた店舗で今も営業している「森田呉服店」の5代目店主・森田雅巳さん。

 森田さんからは、本町通り商店街が船橋で一番古い商店街であることや、日本の自動車黎明期に道路拡張を実施したモデルケースとして全国から注目を集めたこと、最近では老朽化に伴う建て替えでマンションが増え、本町通り周辺の人口が増加傾向にあることなどの説明あった。

 「Zoom」のチャット機能を活用した質問コーナーでは、寄せられた質問に森田さんがその場で回答。講座の最後にはオンライン図書館案内として、普段は入れない閉架書庫の映像なども交えた中央図書館内部の紹介動画の上映も行われた。

 同館の今後のイベントについては「4月からは予約制での対面イベントも徐々に復活させていくほか、秋には街歩きのイベントを通じて船橋の歴史を伝えていく取り組みを継続したいと考えています」と矢野さん。「4月1日からは『読書ラリー』も開催するので、ぜひ図書館に足を運んで欲しい」とも呼び掛けた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 中央図書館3階の古写真展の様子

  • 図書館紹介映像より

スポンサードリンク

記事の場所
関連キーワード