2021年03月07日 配信

左から「船橋からおもて梨まん」と「勇樹ャロットまん」

3/7(日)坪井中生徒と千葉ジェッツ共同開発のジャンボ肉まんが完成

3月20日のホームゲームで限定販売

 坪井中学校(船橋市坪井東1-24-1)の生徒と千葉ジェッツふなばし(本社:船橋市湊町2-3-17 湯浅船橋ビル6F)がオリジナル肉まんを共同開発し、完成した。そのことを船橋市に報告するため、同校生徒の林快音(かいと)くんと岩田実佳さん(ともに3年)と千葉ジェッツふなばし代表取締役社長・田村征也さんが3月4日、松戸徹船橋市長と松本文化教育長を訪問した。

 開発された肉まんは船橋市が実施する「こども未来会議室」で2019年に坪井中学校が提案し、実現化されたもの。「こども未来会議室」とは、子どもたちの視点を生かした市政運営につなげていくことを目的として実施しているもので、これまでにもボール遊びができる公園の整備、なしフェスティバルの開催などが実現している。

 今回、坪井中学校からの提案は「船橋産食材の地産地消につなげるため、特産品を使った料理を千葉ジェッツふなばしと共に共同開発し、船橋をPRしたい」というもので、この案を実現するため、市、坪井中学校、千葉ジェッツふなばしで協議し、調整を行ったという。

 2019年に同会議に出席した林くんは「船橋産食材の廃棄を減らし地産地消につなげるため、特産品を使った肉まんを千葉ジェッツと共同開発し船橋をPRしたい」と提案していたという。また林くんは小学5年の時から千葉ジェッツの熱烈なファンだとも話した。

 「お店や雑貨が好き。試合会場でグッズ売り場を見て、将来商品を考案してみたいと思っていた。今回、実現できてとてもうれしい」と自分たちの案が商品化されたことに驚きつつも喜び、満面の笑顔を見せた。

 岩田さんは「授業で食品ロスのことを学び、食品ロスを減らすことに関わりたいと思っていた。どうしたらロスが減らせるのかなと日ごろから地産地消できる商品を考えていた。1年生の時に同級生だった林くんとアイデアを温めていた」と話した。

 市内農家も協力し、完成したのは船橋産の梨、豚肉、玉ねぎなどを餡にした「船橋からのおもて梨まん」と形が不揃いで市場に出回らない船橋産のB級品の人参を使ってピザ味に仕上げた「勇樹ャロットまん」。

 通常の肉まんの約1.5倍(1個140g)の大きさで、「おもて梨まん」は角切りの梨の甘さや歯ごたえが存分に味わえる商品となっているという。「勇樹ャロットまん」の「勇樹」は林くんが大好きな富樫勇樹選手の名前にちなみ、皮がピンク色なのは、ジェッツのマスコットキャラクター「ジャンボくん」の色を表現している。パッケージは二人が好きな富樫選手と大宮宏正選手の写真入りとなっている。

 千葉ジェッツふなばしは、商品化を何社かに打診。最終的に東葛食品(鎌ケ谷市東初富1-5-32)が製造した。商品化にあたり、ジェッツの選手や林くん、岩田さんの意見も取り入れ、ユニークな商品名は中学生2人の提案だという。

 同商品の販売は3月20日、ホームである船橋アリーナでの対シーホース三河戦で、テイクアウト用に300セット限定で販売する。「現在、アリーナ内では新型コロナウイルス感染防止のため、原則的に飲食は禁止されています。肉まんは冷蔵のままの販売となるので家に帰ってから食べてほしい」と田村さん。販売価格は2個がセットになって600円。

 松戸市長は「実現できてうれしい。中学生が、自分たちの提案が実現していく経験を持ちながら成長していくのは、すごく大事なこと。協力してくれた千葉ジェッツに感謝している」と話した。

 田村さんは「肉まんの取り組みを通じて、われわれも皆さんの声援の後押しを受けた。日本一を目指して頑張っていきたい」と抱負を話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 左から田村さん、林くん、岩田さん、松戸市長

  • 箱は富樫選手と大宮選手の写真入り

  • 肉まんの完成を市長、教育長に報告

  • 笑顔の林くんと岩田さん

この記事を書いた人

典子牧

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