2021年02月28日 配信

大仏に白飯をつける漁協関係者

2/28(日)本町の不動院で恒例の「大仏追善供養」

大仏に白米を盛って供養

 京成船橋駅から徒歩10分ほどのところにある不動院(船橋市本町3-4-6)で2月28日、毎年恒例の「大仏追善供養」が行われた。

 主催は船橋市漁業協同組合。不動院にある石造釈迦如来坐像に、炊き立てのごはんを盛り付ける同行事は全国的にも珍しく、漁師町の歴史を示すものとして船橋市の無形民俗文化財に指定されている。

 同行事は、1746年8月1日に発生した津波によって亡くなった漁師や住民の供養のために行われている。また、1824年に専漁場の境界をめぐって係争後、入牢させられた漁師総代3人のうち2人が死亡した事件があり、死をもって専漁場を守った総代の供養も兼ねて、事件の翌年の1825年から毎年1月28日に追善供養を行うようになったという。明治以降は毎年2月28日に行われている。

 例年、漁業協同組合関係者のほかに近隣小学校の児童や地域の人が多く訪れる行事だが、新型コロナウイルスの影響で昨年に引き続き、今年も規模を縮小して行った。船橋市漁業協同組合代表理事組合長の滝口宜彦さんは「漁師町にとっては最大の行事。漁協権を守ってくれた総代に1年に1度供養する大切な日です。コロナ禍で少人数での開催となりましたが、災害だけでなくコロナが早く落ち着いて無病息災を願っています」と話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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  • お経を読む住職ら

  • 供養のために建立された石造釈迦如来坐像

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