2021年02月25日 配信

津田沼駅北口に建つ「津田沼パルコ」

2/25(木)津田沼パルコが2023年2月末で営業終了

「建物はそのまま残る可能性が高い」と関係者

 大型商業施設「津田沼パルコ」(船橋市前原西2-18-1)が2023年2月末をもって営業終了することを、運営会社パルコ(本部:東京都渋谷区)が2月24日に発表した。その後、ツイッターやフェイスブックなど各SNSでは「思い出の地がまた消える」と寂しがる声が上がっているが、テナント関係者によると「建物自体がなくなる訳ではないと考えている」という。

 津田沼パルコは1977年7月に開業。津田沼駅前に立地する商業施設として43年に亘り営業してきたが、運営本部の発表によると、2018年度より減損損失を計上しているという。

 「現状では、地域の多くのお客様に支えていただいておりますが、今後も津田沼駅周辺の再開発が計画されており、店舗を取り巻く商業環境の変化などを中長期的視点にて勘案した結果、建物賃貸借契約の満了時期をふまえ、2023年2月末をもって営業を終了することを決定いたしました」と同社広報部。24日に行われた取締役会において、閉店が決定したという。同店はA館とB館があり、店舗面積は約48,000平方メートル。

 これを受けツイッターでは24日、「学生のころによく立ち寄った」「思い出がいっぱいの場所」「閉店はさみしい」「思い出がまたひとつ消えていく…」といったコメントが多くつぶやかれた。

 松戸徹船橋市長からは「津田沼パルコの閉店を聞いて、本当に残念に思います。若い世代に愛された象徴的な商業施設として、津田沼駅周辺のみならず船橋市の発展の歴史のなかで、大きな貢献をしてきていただいたことに感謝しています」とコメントの発表があった。

 また同店近くの会社で長年勤務している市内在住の女性は「知人からこのニュースを教えてもらったときは衝撃でした。ほぼ毎日、パルコ1階のコーヒーショップでコーヒーを買い、店員さんとも仲良くさせてもらっていて、パルコがすっかり生活の一部になっていたのでショックです。なくなったら困ります」と話した。「でも、もしかしたら今の『mina(ミーナ)』の建物が昔は『丸井』だったようなパターンもあるかもしれませんね」とも続けた。

 昨今では船橋市内においては、船橋駅南口にあった西武百貨店船橋店が2018年に閉店。その後、建物が一部取り壊されたことも船橋市民の記憶には新しく、建物自体が無くなるようなイメージを描いた人も多いようだ。しかし同店に入るテナント社員によると「閉店ニュースを受け、お客様から問い合わせを多くいただいています。お問い合わせには、パルコさんから案内をいただいている通り、2年後の時点で建物は残ると想定されており、お客様にはこの場所がおそらく別の商業施設名になって残るであろうことをお話ししています。私たちの店舗も2年後にこの中に残っているかもしれませんし、もしかしたら条件などによっては別の場所に移るかもしれません。今はまだ何も見えていない状況です」と話す。「中には今年の2月と勘違いして、『あと数日で閉まってしまうんですか』という問い合わせをいただくケースもあります」とも。

 同店2階に入る喫茶店「コーヒーハウス サンヨー」の店長・片田さんは「昨日発表された報道から、『お店、閉店しちゃうの?』と心配して来てくれる人もいる。でも、うちと下のうどん屋さんの大家は、津田沼パルコの大家さんとは別なんだ。だから建物が取り壊されない限り店は何も変わらないよ」と話す。

 なお、同店6階のレストランフロアでは2月25日、ベトナム料理店「コムコムベトナム」がオープンした。同店は京成船橋駅近くで営む「ベトナム食堂 フォーホア」の姉妹店。閉店を受けながらも新しい店舗も登場している。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 津田沼パルコ2階にある「コーヒーハウス サンヨー」

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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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