2021年02月20日 配信

左が鈴木和子さん、右が弘美さん

2/20(土)高根公団にライ麦パンと自然派食品の店「mimosa(ミモザ)」

週2営業で自家製酵母の手ごねドイツパンなどを販売

 新京成線高根公団駅から徒歩10分の場所に、ライ麦パンと自然派食品の店「mimosa(ミモザ)」(船橋市高根台6-24-15、TEL047-463-7733)が金・土曜日のみの営業で昨年11月6日にオープンした後、緊急事態宣言発令後に休業。2月14日から営業を再開している。

 同店を営むのはドイツパンを焼く鈴木和子さん(76)と、息子の妻であり、スプレッド、惣菜、デザインや広告作成を行う弘美さん(35)。

 和子さんは障がい児を持つ母として育児に奮闘してきた。育児の気晴らしをしたいと、パン教室やケーキ教室を営む島津睦子さんから習ったことのあるパン作りの経験を生かし、過去に調理パンや菓子パンを扱うパン屋を始めた経緯を持つ。しかしその2、3年後、息子の持病が悪化し店を閉めることとなった。

 その後はその場所で生活介護の事業所を立ち上げ、利用者とパンを作り販売なども行ってきた和子さん。今回またパン屋を始めたのは和子さんの「好きなドイツパンの店をやって一生を終わりたい」との強い思いからだと話す。また、「毎日の食生活をよりよい物にしたい」との思いもあるという。

 ドイツパンはライ麦、雑穀など「体に良い」とされるものを使い作られたパンを指すという。「島津睦子先生からは、『ドイツは外食に野菜が少ないから旅行に行ったらドイツパンを食べなさい』と教えられた。口にしたものが体を作るから、安心安全で心が豊かになる食生活を提案したい」と和子さん。

 店舗面積は、キッチンを含めて約20平米。木目調の棚がある店内は優しい雰囲気で、黒板や壁には美大に通っていた弘美さんが描くミモザが描かれている。店内の壁は和子さんと弘美さんが2人で塗ったという。

 店名の「mimosa(ミモザ)」は2人の好きな花。花言葉は「女性に感謝を伝える」の意味。また、3月8日はミモザの日で、その日は「国際女性デー」ということもあり、「女性2人で営む同店にピッタリ」ともほほ笑む。

 店主のおすすめは「ドイツパン全般」というが、今は「ゾンネンブルーメン」(500円)が特におすすめだという。同商品にはヒマワリの種がたくさん乗り、栄養価も高いという。また、季節により種類がかわるスプレッドは「ガーリックバター」(350円)や「ブルーベリークリームチーズ」(500円)など保存料、添加物を使用せずに作られている。

 惣菜も販売し、「きのこのマリネ」や「キャロットラペ」(100g270円〜)など日替わりで扱う。「なるべく千葉県産の新鮮な野菜を使っています」と和子さん。

 「金曜日に買ったパンとスプレッドを週末家族と食べるのが楽しみ」と同店を訪れるていた近隣で働く40代男性は話す。弘美さんは「女性だけでなく、健康志向の40~50代男性客が多いことに驚いています」とも話す。

 「ドイツパンはかたくて食べづらいイメージがあるかもしれないが、当店のドイツパンは、母が小麦粉とライ麦などを食べやすいように調合して作っています。外はパリッ、中はもちっと食べやすくなっています。ぜひ1度食べてもらいたいです」とも。

 和子さんは「自家製酵母を使って手ごねでパンを焼いています。パンを作るには体力も必要なので、元気でいるために安心安全な食生活を心がけています。ぜひドイツパンを広く知ってもらいたい」と微笑む。

 また、同店では「マルシェ」コーナーを設ける予定。扱う商品としては、同店の理念である「保存料、添加物を使わず、体想いのものをこだわって作っている人」など条件が合うものを募集し、現在は無農薬野菜を販売している。

 営業時間は11時〜16時、パンが売り切れ次第終了。営業日は金・土曜のみ。駐車場は店前に1台あるが道幅が狭い。「場所が分かりにくいので迷ったら気軽にお電話ください」と和子さん。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 一軒家の1階が店舗

  • 各種ドイツパン

  • 冷蔵ケースに並ぶスプレッドや惣菜

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