2021年02月22日 配信

2/22(月)航空業界特化の求人サイト「マイターミナル」コロナ禍で業態転換

航空業界の人材受け入れ先開拓などに転換

 船橋市出身の青年実業家が運営する航空業界に特化した求人サイト「マイターミナル」の運営会社「Flact」がコロナ禍の航空業界業務縮小による人余りを受けて、航空業界の人材受け入れ先開拓事業などに業態転換をしている。

 同社の代表は、船橋市出身の三井紀人さん(29)。三井さんは、高校卒業まで船橋市内に住み、大学進学と共に県外へ。卒業後、就職のタイミングで千葉県内に戻ってきた。新卒で入社した空港関連の会社では人材採用窓口に配属。新卒社員・中途社員の採用を担当した。

 採用担当として接した人たちが程なくして離職していく様子を目の当たりにし、「航空業界の慢性的な人手不足を解消しなければ」と起業を決意、2018年に「Flact」を設立。2019年から航空業界に特化した求人サイト「マイターミナル」のサービスを開始する。

 航空業界の採用に関する実情をよく知る三井さんは、求人情報と航空業界への就職を考える人材を1ヶ所に集めることで採用効率を上げ、掲載企業からも高評価を得た。「最初の2年くらいはサイトの認知度向上の為、赤字経営を覚悟していた」と三井さん。これから本格的にサービスの認知度向上を上げていこうというタイミングでコロナ禍に遭遇。

 昨年4月からの緊急事態宣言。渡航の制限などで航空業界は大幅に業務縮小、空港利用者も激減した。もちろん求人も航空業界で働こうという人材も激減し経営はピンチに。「このまま航空業界から人材が流出してしまったら、国際線の運航が戻ってきた時に今まで以上に人材を確保できる保証がない」と、採算を度外視して在籍出向という形での受け入れ先企業探しの協力を始めた。

 空港関連業務は変則的な昼夜のシフトがあるため空港近辺に居住している人が多いという。その為、空港近辺か船橋市も含めた京成線沿線や北総鉄道周辺の企業が望ましいという。また、出向先での業務が人材の成長につながる事、現在のスキルを活かせる親和性などが条件だという。

 「マイターミナル」は、航空業界の特色に合わせ「採用しやすい職種」と「なかなか採用できない職種」で掲載に関する課金方法を選択できるようにしている。何人採用しても一律料金の「掲載課金型」と、一人当たりの採用人数で課金する「採用課金」を併用。求人募集企業が掲載しやすい方法にすることで求人件数を確保する。

 また、昨年4月からはYouTubeチャンネルを運営開始。航空貨物の企業を取り上げ、業務を紹介したり、空港勤務のグランドスタッフやCA(キャビンアテンダント)を紹介する事で航空業界の裏側や仕事の実情などを取り上げ採用時のミスマッチを減らそうと試みている。

 マイターミナル 空港・航空業界の求人サイト「マイターミナル」 (myterminal.jp)

 マイターミナルチャンネル マイターミナルチャンネル – YouTube

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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