2021年02月19日 配信

二和小学校5年生の授業の様子。先行導入している電子黒板を使っている

2/19(金)船橋市GIGAスクール構想進む

1人1台学習用端末などICT環境の整備

 船橋市では現在、GIGAスクール構想の実現に向け、ICT環境の整備が進められている。

 Society5.0時代に生きる子どもたちにとって、ICTの活用は必要不可欠な能力とされる。Society5.0時代とは、国が提唱する未来社会のコンセプトで、人工知能やビッグデータ、IoTなどの技術の急速な進展により、先端技術が高度化し、産業や社会生活に取り入れられ、社会そのもののあり方が劇的に変わる時代のこと。

 GIGAスクール構想は、1人1台の端末と高速大容量の通信ネットワークを整備することで、子どもたち1人1人の個性に合わせた教育、誰1人として取り残すことのないよう公正に行われる教育の実現に向け、さらに協働的に学ぶことで資質・能力が確実に育成できる教育ICT環境を実現する構想になる。「GIGA」とは「Global and Innovation Gateway for All」の略。

 これまでの授業は、教師が教室を回りながら児童や生徒の学習状況を把握していたが、学習用端末を利用すれば個々の状況を把握しながら授業が進められるようになる。また、グループでは個々の考えを端末で共有し、意見をまとめることもできる。

 さらに、同じ内容の課題を同時に行う授業だけでなく、より高度な問題に取り組むことも、間違えた問題は類題を解きながら理解を深めていくことも可能になる。

 1人1台端末は、小学生及び特別支援学校は「iPad 8th Gen」、中学校は「NEC Chromebook Y2」が整備される。個々の考えを端末に入力させ教師が全員の考えを把握する一斉授業や、1人1人の学習状況に応じ自分のペースで取り組める個別授業、グループなどで意見をまとめる協働授業が可能になる。

 令和2年度中には環境整備が完了予定、令和3年7月(夏休み前)までを準備期間として、9月からの授業で本格運用を目指すという。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

記事の場所