2021年02月16日 配信

新垣さん(中央)、実行委員長の菅野さん(一番右)

2/16(火)今年の「千人の音楽祭」は3月7日に特別テレビ番組を放送

新垣隆さんの新曲披露も

 毎年2月の恒例イベント「音楽のまち・ふなばし 千人の音楽祭」は、本年度、特別テレビ番組を「J:COM YY船橋習志野」(地デジ11ch)で3月7日に放送する形で開催する。

 「千人の音楽祭」は、船橋アリーナ(船橋市習志野台7-5-1)が完成した1994(平成6)年の落成記念イベントとして市内の音楽団体が集結して行った音楽祭が出発点となり、同会場で年1回の定例イベントとして過去27回、開催されてきた。

 市内小中高生や市民音楽団体ら約2,000人が出演し、約2,000席の観覧席を求めて抽選が行われるほどの人気を誇り、1会場でのイベントとしては市内最大規模の音楽イベントとなる。

 同イベント実行委員会は、委員長を務める菅野健次さん(アルファモニック吹奏楽団団長)をはじめとする市内音楽団体の関係者に加え、市内小中高校の教員たちで構成されている。さらにその活動を船橋市教育委員会文化課がサポートし、官民一体の協働事業として運営されている催しとなる。

 今回は例年のように会場に大勢の人を集めての開催が難しい状況から、同委員会では改めて音楽祭のあり方を問い直したという。その結果「千人の音楽祭の主役は船橋の子ども達である」という意義に立ち戻り、無観客での市内音楽家たちによる会場演奏に加えて、子ども達の演奏を事前収録したもの組み合わせてのテレビ番組の放送を企画。

 収録映像には、各小中学校での演奏映像を組み合わせたリモート演奏動画や、各種コンクールなどで優秀な成績を収めている八木が谷中学校ギター部や宮本中学校箏曲部などを取り上げた「未来の宝ステージ」などを予定していた。

 実行委員会の「今だからこそ未来につながるものを残すべき」との想いから、作曲家でありピアニストでもある新垣 隆さんへの新たな楽曲の委嘱も決定した。新垣さんは幼少時代より船橋の「伊藤楽器」の音楽教室で学び、2020年には船橋警察署のイベントで市船吹奏楽部とコラボするなど船橋との縁も深いという。同曲の作詞は、市内在住の演出家であり同イベント総合演出を務める岡元邦治さんが担当。この新曲はプロオーケストラによる演奏で披露することも計画されていた。

 しかし、1月初旬に緊急事態宣言の再発令とそれに伴う部活動停止を受けて、再度番組の構成を見直すことに。その結果、新垣さん自らのピアノ演奏による新曲披露の映像を軸として、過去の音楽祭に携わった委員会メンバーや司会者をコメンテーターに迎え、過去の音楽祭の振り返りを放送する。

 出演は、佐々木清美さん(第1~20回副実行委員長)、竹下美智男さん(第1~20回イベント司会者)、小松優一さん(シンガーソングライター、イベントゲスト出演者)、岡元邦治さん(演出振付家、第28回イベント総合演出担当)、田畑博史さん(第28回副実行委員長)。進行は横洲かおるさん(ボイス・アーティスト、第21~27回イベント司会者)。

 新垣隆さんは「船橋でずっと歌い継いでいける曲を、という依頼を受けて作曲をした。船橋は思い入れのある街なので、私自身もさまざまな思い出を振り返りながら楽しく曲を作ることができた。この曲にはいろいろな場面が描かれているので、一つの劇を表現するつもりで歌って欲しい」と話した。

 放送日時は3月7日15時~16時。視聴方法は「J:COM YY船橋習志野」(地デジ11ch)にて放映。スマートフォンアプリ「ど・ろーかる」では3月31日まで誰でも視聴可能。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 新垣さんによるピアノ演奏

  • 過去の音楽祭の様子

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