2021年02月09日 配信

かねはち水産代表の内海さん

2/9(火)「かねはち水産」本社前にホンビノス貝の自動販売機

「いつでもホンビノスを買える場所」に

 ホンビノス貝をはじめ、アサリなど貝類を主力商品としている海産物卸売業者「かねはち水産」(船橋市湊町1-12-12)が昨年12月26日から本社前にホンビノス貝を販売する自動販売機を設置。設置から約1カ月が経ち、地元住民を中心に認知度が高まっている。

 同社は1976(昭和51)年創業。創業以来、江戸前で漁獲されたアサリやアオヤギの出荷を続け、現在は船橋で獲れたホンビノス貝を主力商品とし、飲食店などに納めているほか、通信販売にも力を入れている。

 「今回のこの自販機、実は『西船橋ひらの農園』の平野さんが出されていた自販機を参考にさせてもらったんです」と内海さん。平野さんは昨年から小松菜や小松菜ラーメンなどを自販機で販売している。「そのアイデアをホンビノス貝で試してみたくて」とも続けた。

 内海さんと平野さんは10年以上いろんなシーンでタッグを組んできた仲になる。「ホンビノス貝のことだけでなく、船橋の海のこと、船橋漁港のことをもっとたくさんの人に知ってもらいたくて。その思いがあって、2010年から漁港の中で『船橋漁港の朝市』を始めたんです」と振り返るのは、同社代表の内海金太郎さん。

 当時、朝市をスタートさせるにあたり、内海さんが声を掛けたのが市内農家「西船橋ひらの農園」の平野代一さん。そこから平野さんは漁港の朝市に出店を続け、その後は朝市だけでなく、内海さんと共に、ホンビノス貝が入ったクラムチャウダーと小松菜パウダーを使った冷凍「船橋バクダン」を開発するなど、さまざまなシーンで2人はタッグを組んでいる。

 自動販売機にはミニ、中、大、メガと4種類のサイズ表記があり、さらには個数別に購入ボタンが設けられている。「この自販機で販売するにあたり、普段の業者向けでは1キロあたりいくらと販売をしているものを、○個でいくらという表示に変えてみたんです」と明かす。

 自販機には、ミニサイズ=10玉入り(500円)、20玉入り(900円)、中サイズ=5玉入り(500円)、10玉入り(900円)、大サイズ=3玉入り(500円)、メガサイズ=2玉入り(400円)が入る。ミニサイズには「ボンゴレパスタに」、中サイズは「酒蒸しに」、メガサイズは「浜焼きBBQに」など、それぞれのサイズに内海さんが薦める用途例が書かれている。

 自販機には入荷日が貼り出され、貝は自販機の中で生きたままの状態で冷蔵保管されている。「ご購入から3日以内にはお召し上がりください。もし購入後にすぐに自宅に帰れない場合は保冷バッグに入れたり、温まらないようにしてお持ち帰りいただければ」と内海さん。

 自販機にはレシピを紹介するウェブサイトと潮抜きや保存方法についてを紹介するサイトにリンクするQRコードも貼り出している。「ホンビノスは潮抜きをする必要がないんですよ。ただ、貝同士をこすり合わせてしっかり洗ってくださいね。貝のふちに砂がたまっていることもあるので、ふちもよく洗ってください」とも説明した。

 「最近では散歩がてらに買ってくださる方や、Googleマイビジネスのページを見てこの自販機を知り、買いに来てくださった方もいました。スーパーでは置いてない日もあったりしますが、ここではいつでも買えるようになっています」と内海さん。「業者さんで実物を見たいというお問い合わせをいただいた際も、通常は作業場にいることが多いので、この自販機で対面しなくても購入していただき、商品を見ていただけるというメリットもあります」とも続けた。

 なお「漁港の朝市」については2月20日は開催中止に。3月20日は現時点では開催予定だという。

 関連サイト:https://www.kanehachi-suisan.com/

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 商品ラインナップ

  • ネットとビニール袋に入ったホンビノスが自販機から出てくる

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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