2021年01月30日 配信

展示会関係者と船橋芝山高校のみなさん

1/29(金)飯山満駅で船橋芝山高校生徒による駅ナカギャラリー「写真部・美術部の作品展示会」

30点の作品を展示中

 東葉高速鉄道飯山満駅(船橋市飯山満町2-1053-5)コンコースで現在、駅ナカギャラリー「写真部・美術部の作品展示会」が開催されている。

 展示作品は、船橋芝山高校(船橋市芝山7-39-1)の生徒の手によるもので、部員が被写体を選び、撮った写真をプリントしている。外出の制限もあり、撮影・発表の場が限られた中での活動だった。

 東葉高速鉄道のホームページで、駅ナカで小イベント用のスペースを無料で使えるとの情報を得、展示会をまとめたのが、写真部顧問教師上野剛史さん。上野さんは同校地理の教師で、自身も芝山高校の卒業生。発表の場にできればと交渉したという。

 「日頃地域に密着した活動を念頭に指導しているが、今回の飯山満駅での展示会はまさに地域密着のイベントとなり、ありがたいし良かった」と上野さん。

 部員は20人ほどで、現在は1,2年生が中心になって活動している。文化祭が無くなり、発表の場だけでなく、卒業した先輩たちとの交流の場も失った。上野さんは「出来ることを頑張るしかない。学校には、先輩たちの残したフィルムカメラ用の機材や、薬品も残されている。マニアには人気の高いこの分野にも、チャレンジして伝統を残してくれることを期待している」とも話す。

 写真部・美術部が入り混じって展示を準備していた生徒らは、「発表が出来てよかった。久しぶりの発表だ」と口々に話し、互いに喜び合っていた。

 美術部顧問の古川さんは、「意欲低下を心配した。そんな中でも部員は地道に作品制作を続けてきた。1,2年生が活動の中心だが、3年生も協力をおしまずがんばってくれた。3年生の中には美術系の大学に進学する生徒もいて、楽しみだ」とうれしそうに話した。展示には大作もあり、本格的な風景画やスーパーのチラシの価格部分だけを切り取って貼り付けられた、ユニークな日の丸模様の絵も存在感を放っていた。

 教頭の小島さんも「みんなの努力と周囲の支えで今回の展示会が実施できた。作品の完成も展示の仕方も、普段の年とは違う形でまとめなければいけなかったが、工夫してよくまとめてくれた。この経験が勉強であり役に立つ」と前向きに話した。

 会場を提供した東葉高速鉄道駅務課の佐藤さんは、「鉄道の駅は人が往来するところ。地域との連携が大切。コロナ禍で苦しいことの多いこの時期に、地域の学校と一緒にギャラリー展示をして、地域を応援できることは喜びです」と話した。

 「東葉高速各駅ではかなり以前から駅ナカ小イベントで琴の演奏や尺八演奏、書初め、幼稚園生のお絵描き、高校生の書画など形を変えながらイベントの場を提供してきた」と話すのは、総務部課長補佐井上正美さん。コロナ禍に関わらず、地域と密着したコミュニティを継続して守ってきたという。

 開催は2月3日まで。展示作品は約30点。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 展示会看板と作品

  • 展示する部員たち

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