2021年01月21日 配信

鎌倉さん一家

1/21(木)市内農家が独自にSNS配信をスタート

朝採れ新鮮野菜を当日配送するオンラインショップも

 年間約30品目の野菜を栽培している船橋市内の「かまくら農園」(船橋市印内)が昨年12月初旬にホームページを立ち上げ、1月6日には公式LINE登録者向けに第1回目のセット野菜の販売を行った。

 今回販売したのは「新鮮野菜セット3種」(780円・税込み)20セットと、「新鮮野菜セット5種」(1180円・税込み)10セット。両セット共に開始後約40分で完売。県外からの申し込みも多く、関西地方からの注文もあったという。「採れたての新鮮な野菜は食感、風味、みずみずしさがあるため、その日のうちに食べてもらえるように注文日当日に届くようにして発送した」と同農園当主の鎌倉優希さん(29)。

 「昨年は梅雨の長雨で夏野菜に影響が出たかと思えば、豊作で価格が下落。一方、新型コロナウイルスのために飲食店への出荷が断たれ過去にない試練の年でした。農家の生き残りの道を探り、ネット販売やSNS配信を始めた」と鎌倉さんは振り返る。

 同農園のホームページは市内の農家向けのホームページ制作会社に依頼。アドバイスをもらいつつ、インスタグラムや公式LINE、ツイッターなどで農家の日常や農家だからこそ知るおいしい野菜の見分け方、収穫野菜のレシピなどを配信し始めた。

 現在同農園のツイッターのフォロワーは2,000人以上、インスタグラムは440人以上と大きな反響を得ている。鎌倉さんは「フォロワーを数字としてみるのには抵抗がある。フォロワーが増えても人と関わっていることを忘れずにいたい」と話す。公式LINEは顧客との交流の場としている。「お客様の声が一番頑張る力になり、日ごろの農作業に一層やりがいがでてきた」と笑顔の鎌倉さん。

 「かまくら農園」は江戸時代から続く専業農家で鎌倉さんは15代目となる。鎌倉さんは葛飾小学校、葛飾中学校出身。大学を卒業後は自動車販売買取会社に2年間勤務したが、両親を手伝うために退職し3年前に当主を引き継いだ。「農家がいかに難しく大変な仕事であるか身をもって感じ、父や祖父の苦労を知った」と家族への感謝の気持ちを話す。

 「味にこだわり安全安心な野菜を作ること」をモットーとする同農園は、持続可能で環境に配慮した「エコファーマー」の認定を受け、さらにより安全な農作物作りのために「特別栽培農作物」と「GAP(Good Agricultural Practice)」認証を目指している。

 1月末には2回目の新鮮野菜セットのネット販売を予定している。また4月下旬に枝豆、5月下旬にはトウモロコシの販売も予定している。「SNS を通して新鮮野菜に価値を感じている方や野菜に興味を持っている方が多くいることに驚くともに、農家に今まで以上に誇りをもてるようになった。新たなモチベーションにもなっている」と鎌倉さんは意欲を見せる。

 今後のネット販売の受付や公式LINE登録についてはホームページから確認できる。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 菜花を収穫する母・純子さん

  • プチベールの収穫

  • 春菊を収穫する優希さん

  • オンライン販売の朝採れ野菜セット(参考)

この記事を書いた人

小林夢生

小林夢生

MyFuna編集部所属、ママ向け情報誌「Mamachi」の編集長。中学1年生(女)と小学校1年生(男)のママです。
ママが“元気”に“楽しく”子育てできる街づくりを目指しています!ハンドメイドマルシェをはじめ、各種イベント企画・運営も行っています。木曜日は「市場カフェ」で終日カフェスタッフもやってます。
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