2021年01月17日 配信

吉岡新聞舗の代表・吉岡宏さん

1/17(日)読売新聞専売所の所長が手描きの「新聞屋のおやじのひとり言」

新聞の面白さを伝えたくて週1発行

 読売新聞船橋中央専売所である「吉岡新聞舗」(船橋市宮本1-11-13、TEL047-422-2929)の代表・吉岡宏さんが「新聞の面白さを伝えたい」と、2019年から週刊で「新聞屋のおやじのひとり言」を発行し続けている。

 同社は宮本の閑静な住宅街の一画にある読売新聞販売店。代表の吉岡さんは新聞販売店の3代目となる。新聞店としての歴史は古く、吉岡さんの祖父・政吉さんが1917(大正6)年に東京・向島で当時の新聞「時事新報」(福沢諭吉が発刊)販
売店「時益堂」を開業し、家業が代々継がれてきた。

 昨今、紙の新聞を購読する人が減りつつあるなか、「みなさんに新聞の面白さをもっと知ってもらいたくて。当店で新聞を購読してくださっている方にだけですが、私が手書きで『新聞屋のオヤジのひとり言』を発行し、折り込みで配るというのを2019年9月から始めたんです」と吉岡さん。

 もともとは、当時、読売新聞朝刊に掲載されていた連載小説「流人(るにん)道中記」(浅田次郎・著)を「面白いから多くの人に読んでもらいたい。感想を伝えたい」と発行を思いついたという。

 「新聞はもっとずっとおもしろい」をテーマに、新聞を読んだ感想や新聞記事にちなんだ身の回りの出来事を伝えたりすることで、新聞記事をきっかけに、購買者と新聞販売店との交流にも役立っているという。

 販売店アンケートには「新聞屋のオヤジのひとり言、おもしろい。毎回楽しみです!」という意見や「新聞屋のオヤジのひとり言を読んで、1週間を振り返っています。読み忘れた記事、再度読んでみようと思った記事など気づかされ、助かっております」「主人が新聞を読んでいますが、私は新聞屋のオヤジのひとり言を読んで、新聞を読んだ気になっています!」といった声が届いている。

 「実際にこれを出したことによって新聞購読者が増えたということはないのですが、購読停止を減らすことにはつながっているように感じます」と吉岡さん。

 「マンガや読書が好き」という吉岡さん。高校は県立船橋高校を卒業、その後は早稲田大学文学部を卒業している。「一番好きなマンガは『あしたのジョー』かな」という吉岡さんは現在、5000冊以上の本やマンガを所有しているという。

 同紙には新聞記事から、自分の所有する本や資料などをリンクさせ、関連する自分の体験なども共有する。時には吉岡さんが昔、趣味で描いていた自作のマンガを掲載することもあるという。

 「こんなことをしている新聞屋は、なかなかいないと思うよ。目標は1000号発行! 80歳までに到達するかな」と笑う吉岡さん。

 なお、同所で扱う新聞は「読売新聞」「日本経済新聞」「読売KODOMO 新聞」など。同店の配達・販売担当エリアは船橋駅周辺のJRの線路より南側となり、西は「たいこ橋」まで、東は船取線(県道8号)まで。現在、読売新聞約3600世帯、日経は約700世帯に届けている。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 発行している「新聞屋のオヤジのひとり言」の一部

  • 吉岡新聞舗

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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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