2021年01月09日 配信

ストレッチをする生徒たち

1/9(土)宮本中学校で「スポーツ障害予防教室」開催

東船橋の「おおすか整形外科」による出前講座

 宮本中学校(船橋市東船橋7-8-1 TEL047-422-8127)で1月7日、東船橋駅近くの「おおすか整形外科」(船橋市東船橋1-22-8 TEL047-411-0777)による「スポーツ障害 予防の知識と実践」をテーマとした出前講座が行われた。

 同クリニックの大数加光治院長は、日本スポーツ協会認定スポーツドクターの資格を持ち、自身もウインドサーフィンや自転車などを趣味にするスポーツマン。同クリニックでは子ども向けのけが予防に関する講座のほか、ロコモ(ロコモティブシンドローム=運動器症候群)予防を目的として「転ばぬ先の体操教室」と題した市民向けの無料公開講座も定期的に実施している。

 こうした講座は同院では土曜日に実施しているが、部活がある中学生は参加することが難しいため、今回は校医も務めている宮本中学校に出張する形で、講座を開催することになった。

 中学生に向けて講座を行う目的として、大数加院長は「けがを未然に防ぐための体づくり、またけがをしてしまった場合に練習をやめるのではなく、どうやって運動を続けられるか、パフォーマンスを落とさず復帰できる対処法があるということを知ってほしい」と話す。

 この日は陸上部の生徒約40人と運動部顧問の教師らが参加。まずは座学でスポーツ外傷発生件数の経年変化やけがをした場合の受診の目安、けがをしている時の運動レベルの提案、以前診察した駅伝選手の例など、スライドを使って説明した。

 後半は同クリニック理学療法士らによって、セルフチェックを各自行った後、実際に体を動かしてスポーツ障害を未然に防ぐためのトレーニング方法を学んだ。

 今回のセルフチェック項目は「しゃがみ」「ランジ」「T-バランス」の3つ。これらができるようになるためのストレッチ方法が紹介され、顧問の教師らも一緒になって実践した。セルフチェックが大切で、これを克服することでスポーツ障害を未然に防ぐことにつながるのだという。

 理学療法士の安藤愛さんによると「体が硬い生徒が意外と多かったです。今後もストレッチをしっかり行い、けがなく部活動を楽しんでほしい」と話した。

 生徒代表は「セルフチェックが大事ということを初めて知りました。これからの練習に取り入れてがんばりたい」と感謝の言葉を話した。

 「今回はけがが最近多かった陸上部対象でしたが、今後は他の部活も参加させてもらえれば。試合もない時期なので、この時期にしっかりと体づくりをしてほしい。こういう機会は貴重です」と上田泰久校長。

 最後は大数加院長が診察した元駅伝選手から、今回の陸上部員に向けて送られた「目標をもち、その目標達成のためのトレーニングを計画して継続することが大切。ずっとがんばるのではなく、休む日も大切。メリハリをつけて長く活躍してほしい」といった内容のメールを紹介して講座を締めくくった。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 大数加院長(左端)と理学療法士ら

  • 熱心に講座を聞く生徒たち

  • 「T-バランス」のセルフチェック

  • 楽しみながらストレッチ

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