1/5(火)アンデルセン公園近くにイチゴ狩りができる「アンデルセンいちご園」
新規就農者の伊豆丸さんが「家族で楽しめる場」に
古和釜十字路からふなばしアンデルセン公園へ向かう道の途中で脇道に入った場所に、イチゴ狩りをメインとした「アンデルセンいちご園」(船橋市楠が山町148、TEL 047-404-1170)が1月6日、オープンする。
同所をオープンさせるのは昨年6月に新規就農した伊豆丸(いずまる)智也さん(34)。昔から伊豆丸さんは「自営業をやってみたい」という思いがあり、飲食業界、建築業界で働いてきた経緯を持ちながらも農業の世界へ飛び込んだ。
「農業で一旗揚げたい」と、まずは千葉県立農業大学校(千葉県東金市)で1年半かけて農業の基礎を学び、「イチゴの栽培をしよう」と決めたのは在学中のこと。「食に興味がある」「接客も好き」ということから、「イチゴ狩りがいい」と決め、卒業後、さらに1年半、八千代市の農家での研修期間を積んだ。その際、人づてに今の場所が空いていることを知り、晴れて昨年、農家として認められる「就農許可書」を取得した。
伊豆丸さんは大阪府出身。親の転勤に伴い、子どものころから各地を転々としたという。そんな伊豆丸さんが船橋に来たのは、約6年前、結婚を機に転居。「船橋はすごく住みやすい街。北部に行けば農業が中心となっているし、いろんな魅力がある。こんな市は珍しいと思う」と伊豆丸さん。「船橋で骨を埋めるつもりでいます」とも続けた。
同園の場所は、元々はトマト農家のハウスが建っていたという。約4千平米の敷地には、ハウスが複数立ち、そのうちの2棟は、骨組み生かしてイチゴ用のハウスとしてリノベーションした。また、新規就農にあたっては5千平米の農地がないと許可が取れないため、八千代市の農地も持つことで条件をクリアし、伊豆丸さんは船橋市と八千代市の2市から就農許可を取得しているという。
船橋の同園では、2段になった高設栽培でイチゴを栽培。「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ」「かおり野」の3品を栽培する。その数はおよそ1万株。イチゴ狩りをスタートさせる前の昨年12月は、イトーヨーカドー津田沼店にイチゴを出荷した。「自分の作ったイチゴが初めて地域の人に買ってもらえたのは、やはりうれしかった」と伊豆丸さん。
1月6日からは、いよいよ一般の人を迎えた「イチゴ狩り」がスタートする。コロナ禍ともあり、入場時には検温、手指消毒、マスク着用の徹底をし、1度に入場できる人数は最大15人程度までと制限をかける予定。
「今、アンデルセン公園は臨時休園中ではありますが、例えば、家族4人でアンデルセン公園で遊んだあとに立ち寄ってもらい、アンデルセン公園とイチゴ狩りを入れて、家族4人で1日1万円以内で楽しめたら、リーズナブルだと思うんです。家族そろって楽しんでもらいたいですね」と伊豆丸さん。「団体さんでの貸し切りなどにも対応できます」とも。
また、「イチゴを作るからには、船橋で一番おいしいイチゴを作ります」と意気込みを見せる。同所はイチゴ狩りシーズンのみオープン予定で、夏は八千代で枝豆を栽培していく予定だという。「いずれは加工品などもどんどん作っていきたいと思っています。でもまずは1年目、イチゴ狩りをがんばります」と伊豆丸さんは笑顔を見せた。
イチゴ狩り料金は時期により異なり、4月4日まで=小学生~大人2100円、3歳~未就学児1600円。4月5日以降=小学生~大人1700円、3歳~未就学児1300円、ゴールデンウィーク以降=小学生~大人1300円、3歳~未就学児900円。2歳以下は常時無料。30分間食べ放題。
営業時間は10時~16時。月・火・金曜定休。予約優先で、予約は電話またはメール(andersen1583@yahoo.co.jp)で受け付ける。駐車場は20台駐車可能。仮設トイレあり。
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