2021年01月04日 配信

鈴木攻三さん

1/4(月)市内小・中学校の教諭や校長、公民館館長を務めた鈴木攻三さんが事業立ち上げ

「すずき企画」として約2年前から始動

 市内小・中学校の教諭や校長、公民館館長を務めた鈴木攻三さんが「すずき企画」(船橋市三山)として個人事業を立ち上げてから約2年が経ち、音楽活動を中心としたアーティストの支援、世界に羽ばたく人材育成に注力するほか、最近では「プラッツ習志野市民ホール」(習志野市大久保)でのコンサートなどの企画制作も手掛けている。

 鈴木攻三(こうぞう)さんは1954(昭和29)年、東京都文京区本郷生まれ。武蔵野音楽大学声楽科を卒業した後、船橋市内の小・中学校の教諭に。「夢を育む教育の推進」をモットーに、前原中学校、市川市立第六中学校、国府台小学校、高根東小学校、葛飾中学校、海神中学校、丸山小学校、古和釜中学校、習志野台中学校、海神小学校で音楽科担当教員として指導にあたり、28歳のときには船橋に居を構えていた。

 鈴木さんが36歳の時には法典西小学校で教務主任を任され、39歳で船橋市教育委員会指導課に勤務。その後、教頭として湊中学校、豊富中学校、芝山中学校で勤務し、その後また教育委員会に戻り、国際理解教育面でも力を振るい、課長補佐として学校とのパイプ役となり職務にあたったという。さらにその後は、習志野台第一小学校校長、船橋市小中学校音楽教育研究会会長、千葉県教育研究会船橋支会会長にも就き、2016年からは夏見公民館の館長も務めていた人物だ。

 合唱団の指導も行い、習志野台第一小学校の保護者が中心となる女声コーラス「glee」の指揮者も務め、夏見公民館の館長時代に立ち上げた​夏見混声合唱団の指揮者も務めている。

 企画力のある鈴木さんが夏見公民館の館長をしていた頃には、市内公民館では初の試みとなる12時間ライブイベントを同公民館で開催したこともある。熊本地震の震災地域の復興支援や東日本大震災の支援として、チャリティをからめ、公民館開館の9時から閉館21時まで、12時間ぶっ続けでLiveイベントをし、音楽関係者だけでなく教育関係者からも熱い注目を浴びた。

 情熱にあふれる鈴木さんの周りには、イベントを持ちかける音楽家や卒業生も数多く、「船橋市内で自由な発想で音楽をする機会を提供できないか」と鈴木さんは考えていたという。
 また、「定年退職したら、独立して若い人材を育成する事業を立ち上げよう」という夢も抱いていた。

 そして2018年11月3日、鈴木さんは「すずき企画」を個人事業主として事業者登録した。「予定より3年遅れたんだけどね」と鈴木さんは笑う。

 鈴木さんは「自分が音楽に救われてきた。だから音楽に恩返しがしたい」とも話し、自身の事業では「若手演奏者をはじめ、音楽を通して学校教育と社会教育の連携・融合を図り、幼少から本物の音楽に触れさせることで、音楽を愛好する心情を育て、夢と潤いそして愛のある音楽活動等を支援すること」を目的としているという。

 事業内容は、コンサートの企画・プロデュース全般、音楽鑑賞教室の企画・運営、合唱・合奏の指導・指揮、声楽個人指導、研修会講師・講演など多岐にわたる。

 事業者登録をしてから1年後には2019年にオープンした習志野市の「プラッツ習志野市民ホール」で行うコンサートの企画制作も受け、昨年夏には感染症対策をとった親子コンサートなども開催してきた。その後は感染症対策を考慮して、配信コンサートも積極的に取り入れている。

 昨年末からは、配信サービス「ツイキャス」を使ったライブ配信も開始し、12月は船橋出身のアーティスト、マリンバ奏者・宮野下シリュウさんとヴィブラフォン奏者・眞行(しんぎょう)さん、そして市内在住のサックス奏者・ブライアンさんによるライブ配信が行われた。

 1月23日には第2弾を予定。タイトルは「すずき企画プロデュース”ろまねすく”コンサート」。出演はデビュー10周年を迎えた「ろまねすく」。尺八とピアノのコラボレーションと、友情出演として武藤秀平さんがパーカッションで共演する。チケットは2500円。

 「コロナ禍でも音楽を楽しめるように」と2月7日には「コンサートサロン ALKAS(アルカス)」(船橋市西船4)で音楽ライブを収録し、後日配信するという。出演は、TV番組「THE カラオケ☆バトル」で2016年年間チャンピオンに輝いたシンガーソングライター宮本美季さんと船橋市出身のピアニスト・久保田美希さん。収録から数日後には、自社サイト(https://www.suzuki-kikaku.net/)で配信先のURLを知らせる予定だという。

 「皆様の心に残る音楽をお届けできるように努めていきたい」と鈴木さん。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 合唱祭で指揮を務めた鈴木さん

  • 2016年に鈴木さんが企画し、八栄小で開催した復興支援チャリティーコンサート

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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