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1/3（日）市立船橋高校が全国高校サッカー選手権大会3回戦で強豪・仙台育英学園高校も撃破

伝統校同士の戦いを制しベスト8進出へ

　船橋市立船橋高校が勝ち進んでいる第99回全国高校サッカー選手権大会の3回戦、宮城県代表の仙台育英学園高校との試合がフクダ電子アリーナで1月3日に行われ、激しい試合の末3対0で勝利しベスト8にコマを進めた。

　新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防の為、通常とは異なり会場は保護者と学校関係者のみの試合観戦となっている。高校サッカー選手権の醍醐味、一つ一つのプレーに会場全体が揺れるような大歓声は鳴りを潜め、応援合戦もなし、好プレーにも声援は無く、拍手での応援のみという静かな会場で試合は粛々と行われた。

　仙台育英学園高校は、4大会連続35回目の全国出場を誇る強豪校。今回出場している高校の中では最多出場回数という全国随一の強豪校との対戦。

　序盤、両校ともにディフェンスの最終ラインを高めに置きハーフライン付近でのコンパクトな攻防から。細かいボール回しからスキをついてディフェンスの裏をとる主導権争いが繰り広げられた。

　大きなパスからのセカンドボール争いで序盤から試合はダイナミックに動く。前線に放り込んだボールが相手ディフェンスの裏をとり、フォワードにつながれば即シュートへ。セカンドボールを奪ったチームは素早い切り替えからカウンターで相手ゴールに向かうという切り替えの早い攻防が続く。

　両校ともに開始早々から再三のチャンスを創り出すが、いずれも堅いディフェンスやキーパーの好セーブに阻まれ得点には至らないまま前半を折り返す。

　後半開始早々にも激しい攻防で両校ともにチャンスが訪れるがここでもスコアは動かない。両校通じてこの試合初得点は、後半3分。右サイドで得たコーナーキックを加藤想音選手（3年）が菅谷暁輝選手（3年）の頭にピンポイントで合わせた。菅谷選手のシュートは阻止しようと跳んだ相手ディフェンスの頭を超え、山なりにゴールに吸い込まれた。

　得点が入って均衡が崩れたのか続いて後半9分。ディフェンスからつながってきたボールは坪谷至祐選手（2年）から八木智哉選手（3年）へ。八木選手が前線に大きく出したスルーパスは、相手ディフェンスの裏を抜けた加藤選手の足元に。そのままダイレクトで放った速いゴロのシュートはキーパーの脇を抜けゴール中央に収まり追加点。

　2点目をあげて勢いに乗る市船イレブン。ボールの支配率が上がり、細かいパスをつなぎながら仙台育英ゴールへ襲い掛かるがなかなか追加点に至らない。後半16分に波多監督が動き、井原選手を松本海槻選手（3年）に、次いで17分には加藤選手に代えて沼口翔太選手（3年）と相次いで攻撃力の高い選手を投入し試合を決めに行く。

　交代で入った松本選手、沼口選手がスピードと運動量で仙台育英ディフェンスを翻弄、チャンスを創造していき、後半30分。沼口選手のボールキープから得た右サイドからのフリーキックがチャンスをつくる。強烈なライナー性のパスで針谷奎人選手と仙台育英ゴールキーパー高橋選手が競り合ったが、このこぼれ球を佐久間賢飛選手（3年）が落ち着いて決めてスコアは3対0に。

　しかしここから1点でも返したい伝統校・仙台育英の意地の猛攻が始まる。後半36分、吉田健太選手（2年）のヘディングシュートは無情にもクロスバーにはじかれた。アディショナルタイムの42分には斉藤涼優選手のドリブル突破からの強烈なシュートも牙をむいた。更に43分には左サイド斜めの角度から左足でのシュートでゴールを狙った。試合終了間際まで再三にわたって市船ベンチと応援席の肝を冷やさせた怒涛の攻撃も最後まで市船の堅守を崩すことはできなかった。

　市船は次回、神戸弘陵学園高校（兵庫県）に逆転勝利した帝京長岡高校（新潟県）とベスト4進出をかけた試合に臨む。1月5日14時5分キックオフ、会場はフクダ電子アリーナ。新型コロナウイルス感染予防の為に観戦チケットの販売は無し。試合は千葉テレビ放送が生中継で放送する。

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