1/1(金)船橋市内各所の初詣は「分散参拝」の傾向
元旦の船橋大神宮の神楽は感染症対策として今年は中止に
新年を迎え、例年であれば多くの初詣客が訪れる市内各寺社では、参拝客が並ぶ列が例年より短いなど、変化が見られた。
これまで、市内でも最大の初詣客数を誇ってきた船橋大神宮(船橋市宮本5-2-1)は、例年であれば正月三が日で10万人余りの参拝客が訪れていた。また、同所では毎年正月三が日に千葉県指定有形民俗文化財となっている灯明台を一般開放しているほか、元旦には神楽の奉納が行われてきた。
しかし、同所では、新型コロナウイルス感染症対策を考えた際、灯明台が狭く密になりやすい空間であることや、2階への急傾斜階段の手すりの消毒などを考慮し、今年は灯明台の一般開放を中止に。また、同所での元旦の神楽の奉納、および、元旦午後に行われてきた高根神明社(船橋市高根町)での神楽奉納も中止した。
また、通常は元旦から頒布開始する干支の土鈴や破魔矢などの正月縁起物の頒布を、昨年12月26日から開始。同日から新年分の祈祷も幸先詣(さいさきもうで)として祈祷を開始するなど、日にちをずらしての分散参拝を呼び掛けた。
そのため、例年であれば参拝客の列は参道から大鳥居を外に出て、「大神宮下交差点」(船橋市宮本1)を北側に超えるほどの列を成すが、今年、元旦の午後は、大鳥居から少し北に行った場所までの長さと、列が短くなっていた。
同じく、市内北部で多くの初詣客が訪れる御瀧不動尊金蔵寺(船橋市金杉6-25-1)でも、各所で感染症対策が取られていた。
正月護摩の際、本堂に入れる人数に制限を設けたほか、手水舎に通常置いてある柄杓は撤去されていた。また、例年は獅子舞が披露されるほか、邪気を払うため獅子が参拝客の頭を噛むという行事も行われている。しかし、今年はアマビエのポスター脇に獅子の展示があり、直接、参拝客の頭を噛む行為は見られなかった。
同所を訪れていた金杉地区に住む主婦は「密を避けるために、今年は家族そろってではなく今日は私だけが家族代表で来ました」という人も見られた。
三山地区にある二宮神社(船橋市三山5-20-1)でも幸先詣の呼び掛けがされ、手水舎の柄杓の撤去、鈴尾も撤去されるなど、対策が講じられた。
中山地区では中山法華経寺(市川市中山2-10-1)に例年は多くの参拝客が訪れるが、元旦に訪れると参拝客は例年の半分以下だった。SNSでは「今年は5分の1くらいしか人がいなかった」という投稿も見られた。
宮本地区に住む主婦は「船橋大神宮は混んでいると思うので、夜中にひっそり参拝します」と話した。感染症対策を考慮して、通常とは時間をずらして参拝する人も多いようだ。
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