2023年06月12日 配信

裸足で田植えは「冷たくて気持ちいい」と話す子どもたち

6/12(月)金堀町で田植え体験会開催

米農家と一緒に作業する「リアルな農業体験」

 農業体験を企画・運営する「ベジとるとる」が6月10日・11日、金堀町の水田で「田植え体験」を実施し、市内と近隣から未就学児を含む47人が参加した。

 雨天決行となった11日だったが、欠席者はなく、水田では金堀町で米と梨を栽培する「鈴果園」の鈴木正さんら家族が中心となって田植え作業を指導。指示にならって参加者たちは田植えを行った。

 「ベジとるとる」は市内の梨園「芳蔵園」(船橋市二和東2-7-7)の加納智恵さんが中心となって、農業体験を企画している。2021年の梨園でのフルーツサンド教室から始まり、昨年11月からは「リアルな農家によるリアルな農業体験をし、農家を身近に感じてほしい」と本格的な農業体験の企画を始め、同梨園や皆川牧場(鈴身町)などで実施してきた。

 今回初めて田植えから稲刈りまでをシリーズ化して、6月の田植え、7月の草取り、10月の稲刈りの3回を設定している。加納さんは「船橋でお米を作っている農家がいることを知ってもらい、お米ができるまでの作業を体験し、千葉県が開発した船橋産の『粒すけ』を味わってほしい」と話した。

 「私たち生産者はふだんは栽培して出荷の日々を送っているが、こうして近場の消費者のみなさんに農業体験していただき、地元の作物を知り食べることの大切さを感じてもらえるとモチベーションが上がる」と鈴木明道さん。鈴果園は豊富小学校などにも田植え体験の場を提供し、協力している。

 田植えを始める前に正さんは田んぼの歩き方、苗の植え方を説明し、参加者は興味深く話を聞いていた。苗を配られると参加者は裸足になってぬかるむ田んぼへ。「冷たいけど気持ちいい」と参加者は夢中になって1時間近く田植えを楽しんだ。子どもたちは小さなカエルやザリガニを見つけては歓声を上げている様子が見られた。鈴木さん家族は参加者の質問に答えながら田植えをサポートしていた。

 田植え作業終了後、参加者は手足を洗い着替えた後、田植え機を見学。大きな機械に触れ、興味深く説明を聞いていた。市川から参加した男性は「本格的に田植えをしたのは初めてで充実した体験だった」と笑顔で話した。

 最後に芳蔵園のキッチンカー事業「From Farm」がアンデルセン公園の店舗で販売している唐揚げ弁当が配られた。「お米は鈴果園の粒すけ。粒すけは冷めてもおいしいお米なんです。茶碗一杯のごはんは3株の稲に実るお米と同じ量なので大事に育てないと」と参加者に話した。

 「ベジとるとる」では7月の草取り(2人で5,000円)と10月の稲刈り(2人で7,000円)は単発での参加も受け付けている。詳しくは「ベジとるとる」のインスタグラム(@vegetortor)で発信している。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 泥んこになっても笑顔

  • 田植えの師匠・鈴木正さん

  • 本物の田んぼは広い

  • 大きな田植え機に興味津々

この記事を書いた人

典子牧

典子牧

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