2021年03月13日 配信

3/13(土)船橋の大学生が古い建物などを記録したブログがSNSなどで話題に

ブログ「Deepランド」は月間数万アクセスの人気ブログへ成長

 船橋ゆかりの大学生・明里(あけさと)さん(21)が昨年6月に開始したブログ「Deepランド」がSNSなどを中心に話題を呼び月間数万件の閲覧数を記録する人気メディアとして注目を集めている。

 明里さん(ペンネーム)は、市内出身の大学生。以前から気になっていた玉川旅館が昨年春に閉館したのをきっかけに、「有形文化財でも安心じゃない。いまのうちに記録を残していかなきゃ。どんどん良いものが無くなっていってしまう」と、ブログを開始。かねてから興味をもっていた電柱や街灯、古い建物や商店街、定食屋などを追いかけ記録に残していくようになった。

 最初に書いた記事は、船橋市内山口横丁にある「レトロな電柱」。電柱を各方面から写真撮影、その特徴を丁寧に描写・紹介している。また、この記事では周辺を昭和30年代の古地図を頼りに散策。路地裏にかつてあったという「風俗営業飲食店」の現在や、ミルクホールや船橋トルコセンターなどの往年の山口横丁を丁寧に追いかけている。

 歴史に興味を持ったのは小学校6年生頃から。当時の自由研究には「大江戸新聞&江戸史跡MAP」を制作、市長賞を受賞したという。その後、中学校1年生では「京都道中膝栗毛」、2年生「成田街道を歩く」などの大作を提出、いずれも何らかの賞を受けたという。「昔から歴史が好きだった。友達に話しても理解してもらえないので歴史好きを隠していた」と明里さん。

 中学生の時にマンガ「風光る」で知った遊郭や赤線の世界。自分とさほど年齢の変わらない女性たちがそうした仕事に就いている現状に「他人事ではない」と共感、遊郭や赤線、花街なども同世代の女性目線で調べていくようになった。

 写真部だった過去と、6年間美術部だった経験を活かし、昭和の建物や遺跡を哀愁たっぷりな写真と独自タッチのイラストで記事に花を添える。古地図を頼りに昔からの商店街を訪ね歩き、現地で直接人に話を聞く。足で情報をつかむことでネット上に転がっている情報とは一線を画す記事に仕上げている。

 コロナ禍の緊急事態宣言を受けて学校はオンライン授業に。片道3時間の通学時間やそれまでの学生団体の活動がオンラインになった事で浮いた時間と資金を取材に投入してきたという。

 昨年6月に開設したブログは「ワードプレス」で自作。ドメインの取得やサーバーの運営なども試行錯誤の末に自身で行った。現在までの9か月で既に350本程度の記事を配信。「まだ、50本以上はストックが残っているんです」を笑顔を見せる。

 船橋市内の情報も数多く掲載されており市民でも知らずに通り過ぎてしまっている情報が満載だ。現在は千葉県内中心に東京都内、茨城県の一部まで取材範囲を広げている。ブログで書いた情報をツイッターで拡散。ツイッター上ではフォロワーと呼ばれるファンとの交流も楽しむ。最近は、ツイッター上で依頼を受けオンライン講演会などでも講師として登壇している。

 現在大学3年生。就職活動も続けながら「本業をもって副業的に続けていくか」と模索しているという。「将来的には経営や営業なども学びたい」と考え地域情報発信などを手掛ける会社を中心に様々な会社を検討しているという。

 ブログDeepランド Deepランド ~大人の夢の国へようこそ!~ (deepland.blog)

 明里/Deepランド/ライターのツイッターアカウント https://twitter.com/hana_akesato?s=21 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • Youtube
  • TikTok
  • Webサイト
スポンサードリンク

記事の場所