2019年09月23日 配信

選択肢から選ぶパターンとテキスト入力するパターンを選べる

9/23(月)千葉県庁が台風15号被災者向けに通信アプリ「LINE」を活用した新サービス

AIボット活用で24時間情報を提供

 千葉県庁(千葉市中央区市場1-1)は9月23日午前9時から、台風15号による被害からの復旧作業が続いている県内被災者向けに通信アプリの「LINE」を活用し、24時間対応可能な問い合わせ対応の運用を開始した。

 同システムは、「千葉県災害2019」命名。国立研究開発法人防災科学技術研究所との包括協定に基づく協力を経て実用化。「LINE」上でAIが質問に回答するAIチャットボットにより情報提供をする仕組み。運営は、国立研究開発法人樹夫法通信研究機構、同防災科学技術研究所、Urban Risk Lab,Massachusetts Institute of Technology、国立情報学研究所、株式会社ウェザーニューズ、ヤフー株式会社、LINE株式会社などの会員からなるAI防災協議会。

 利用者が、スマートフォンやタブレットで「聞きたい情報」や「今置かれている状況」などを入力するとAIが会話形式で応答し、罹災(りさい)証明や住家被害認定など生活再建等に必要な情報を提供する。

 利用は、スマートフォンやタブレットで「LINE」アプリを起動させ、友達追加画面からQRコードを選び、以下のQRコードを読み込んで「千葉県災害2019」を友達追加することで登録、利用開始できるようになる。

 千葉県庁は「この”AIチャットボット”の導入により被災された方が24時間いつでも都合の良いときに必要な情報を得られる、市町村の窓口や電話の混雑緩和が図られるといった効果を期待している」と、報道向け資料で発表。

 アプリを起動すると、「どんな情報が必要ですか?」と選択メニューから探すパターンと、テキスト入力で詳細な情報を入力して検索するパターンから選ぶことができる。

 「選択メニュー」を選ぶと、「家屋が被害を受けた」「仕事樹夫の被害を受けた」「ライフラインが使えない」「交通インフラが使えない」「生活上不便、困難がある」「健康上の不安がある」などの選択肢が登場する。

 また、「支援者または支援情報がほしい」というという項目では、「寄附や義援金で支援したい」「ボランティアで支援したい」などの支援者向けの情報も取得できる。

 「寄附/義援金でのご支援」では、「寄付金と義援金の違いを知りたい」などの説明コンテンツも用意。「寄付金で支援したい」を選択すると、災害支援サイト「ふるさとチョイス」を紹介するリンクが現れる。「義援金で支援したい」を選ぶと、千葉県の公式ホームページへのリンクが紹介され、「令和元年台風15号千葉県災害義援金の募集について」説明ぺージで詳細な説明をする。

 同アプリのAIチャットボットを使う事で、千葉県庁の発信する膨大な情報の中から台風15号に関する情報だけを抽出し、わかりやすく提供する事ができるようになる。既存のインターネットサイトでは「情報の検索方法」がわからないという高齢者層や、インターネット慣れしていない主婦層などに効果的に情報を伝えることができるものとして期待がされている。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • スマートフォンやタブレットのLINEアプリからQRコードを読み込む

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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