2016年01月22日 配信

1/22(金)三咲小学校で建築業者が出前授業

身近な川の護岸工事や必要性をレクチャー

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 三咲小学校(船橋市二和東5-39-1)で1月18日、4年生児童を対象とした出前授業「印旛沼の護岸工事と現代の建設工事について」が行われた。

 同校ではキャリア教育の一環のため、過去にも「インターネット」や「戦後体験」「水道」などのテーマで専門家や語り手を講師に迎え実施してきた。

 5回目となる今回は、4年生の社会科の授業で印旛沼が登場することから内容を決定した。「出前授業の内容にピッタリだったのでお願いしました」と、小原一成校長。同様の内容での出前授業は、船橋では初の試みだという。

 授業では、櫻工営(船橋市習志野台2-61-2)の平山知太社長を講師に、江戸時代中期に印旛沼開拓を試みた「染谷源右衛門」の取り組みや、「鋼矢板」、「かごマット」など橋を作る際に欠かせないもの、川の工事の必要性、同校付近で行われている「二重川2号幹線管渠地区築造工事」や道路冠水などの被害を軽減する貯水間の役割などを、スライドと道具を使って説明した。

 クイズ形式の場面では、「間違ってもいいんだよ、思いついたら手をあげて」と何度も呼びかける平山さん。手をあげることにちゅうちょしていた児童たちも、徐々に手をあげ積極的に意見を発表していった。授業を終えた児童たちは、「知らないことがいっぱいで面白かった」「川をつくるのって大変、建設業の人はすごい」などと感想をあげていた。平山さんは、「建設に興味をもってもらえたら嬉しい」と話した。

 今回授業を行った「千葉県魅力ある建設事業推進協議会」は、東日本大震災時に建設業界も邁進したことを知って欲しいとの思いから発足した団体。千葉県庁と県内の建設業界関係団体が中心となり、大学などの教育機関や研究機関と連携して、業界のイメージアップ事業や活性化の取り組みを行っている。

 千葉県県土整備部 建設・不動産業課 建設業班の森祐司さんは「今日の授業を受けた子たちが入職してくれたらいいですね」と笑う。

 協力した「NPO法人企業教育研究会」は、全国の小中高校にさまざまな企業と連携した出前授業を無償で提供。千葉大学教育学部、静岡大学教育学部、兵庫県立大学を基盤として活動している。今回司会を務めたのは千葉大学教育学部3年で、教員を目指しているという山本茜子さん。「子どもたちと触れ合えるのが楽しい。分かりやすかった、面白かったと言われると励みになります」と笑顔を覗かせた。

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MyFuna編集部

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