1/2（土）市船サッカー部が選手権で米子北を3-0圧勝

高校選手権最多優勝タイ記録に向け順調な滑り出し

　市立船橋高校サッカー部が第94回全国高校サッカー選手権大会2回戦で鳥取県代表の米子北高校と1月2日、フクダ電子アリーナ（千葉市中央区川崎町1-20）で対戦、3対0の快勝で3回戦進出を決めた。

　市船サッカー部はこの試合序盤からボールを支配し試合を掌握。引き気味で守米子北ゴールを再三脅かすが決定打に欠けた。

　試合が動いたのは前半30分、右サイドから工藤友輝選手（3年）のコーナーキックに杉岡大暉選手（2年）が頭で合わせて先制ゴール。

　1点のリードを持って、ますます市船の攻撃が激しくなる。35分、左サイドの押尾大貴（3年）がドリブル突破からシュートを放ったが枠外に外れた。続く36分、矢村健選手（3年）の飛び出しからのシュートはGK中原創太選手に阻まれた。

　後半に入っても試合の主導権は市船が持ったまま流れる。56分、矢村選手がこの試合何度も米子北を切り崩してきた得意のドリブルで左サイドから切り込み、ゴール前に折り返すとフリーで待ち構えていた工藤選手が左足で合わせ試合を決定づける追加点をあげた。

　米子北はMFの選手をFWに代え攻撃的な選手交代でゴールを狙うが、市船は伝統の堅守で得点の糸口を与えない。このまま市船の勝利が決まるかと会場の空気が感じ始めた71分、左サイドのややゴールから離れた位置で市船がフリーキックを獲得。

　工藤選手は、米子北の魚橋選手（3年）と江口選手（3年）が作った2枚の壁にギャップをみつけ、正確に間を抜きゴール前にグラインダー気味のクロスボールを出した。一瞬の隙を付いて走り込んだ原輝綺選手（2年）が流し込みダメ押しの3点目を決めた。

　「試合の序盤は点が入らずジリジリしましたが、リスタートで得点できたのが良かった。（試合を通じて）全体にバランスよく試合が運んだ」と、試合を終えて朝岡隆蔵監督。また、「今年は良いキッカー（工藤選手）がいるので週1回程度、スタンダードなリスタートの練習をしてきた」と、この試合2得点を挙げたセットプレーについても話した。

　3日に同じフクダ電子アリーナで行われる3回戦の対戦相手は、夏のインターハイ決勝で辛酸をなめさせられた東福岡高校。「何もしなくても、モチベーションがあがる試合。有難いカードです」と、夏の雪辱を果たす自信をうかがわせた。

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