2015年10月30日 配信

10/30(金)難病と闘うラーメン店店主を仲間がイベントで応援

オープン4カ月で休業中の東中山「とものもと」が臨時営業

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 東中山に今年3月にオープンしたラーメン店「中華そば とものもと」(船橋市東中山2-3-2-102、TEL 047-333-5556)は、7月下旬に店主・市原朋宏さんが体調を崩してから休業中となっている。

 病院での検査の結果、国の指定難病「成人スチル(スティル)病」と診断され、市原さんは現在も病と闘っている。

 そこで友人のラーメン店4店の店主がコラボして、市原さんを応援するため同店を臨時営業するイベント「~とものとも~」を開催することになった。

 市原さんは「三代目麺処 まるは 極 船橋店」(船橋市本町1-32)の店主・橋本さんの下で修行を重ね、今年念願かなって独立、「とものもと」をオープンさせた。 

 オープンからわずか3カ月にも関わらず、インターネットサイトYahoo!の「ユーザーが選ぶ! 2015年上半期 全国人気ラーメン店BEST5」の千葉ランキングでは5位にランクインするほどの頑張りを見せていた。

 しかし市原さんに異変が起きたのは7月下旬、はじめは喉の痛みからだったという。店を臨時休業していたが、8月上旬には「成人スチル病」と診断され、さらに2種類の血液の病気の合併症もみつかり入院を余儀なくされた。

 成人スチル病は、子どもに発症する「スチル病」によく似た症状を示すが、16歳以上に発症する場合には「成人スチル病」と呼ばれている。

 膠原病に含まれ、特徴的な症状はリウマチ因子陰性の慢性関節炎、かゆみを伴わない発疹、高熱。発病の原因は未だ不明。2011年の厚生労働省の調査によると、日本では10万人あたりに3.9人の患者がいるとされている。

 治療をして病気が治まっていくケースもあるが、一時軽快してもまた同様の症状をぶり返す場合や発熱などの症状は納まっても関節炎だけが持続するケースもあるという。

 検査で出た数値が悪かった時、市原さん本人のブログで、9月1日にはこう綴られている。

 「正直辛いです。自分をごまかしきれなくなる。お見舞いに来てくれた人に優しくできなくなる。大丈夫、段々良くなってるよって、嘘つくのがもう辛い ・・・(中略)・・・ (薬で筋力が落ちるので)とてもじゃないけど、濃厚系のスープは炊けない。退院できても、ステロイドは飲み続けます」と。

 しかしその日のブログの最後はこう締めくくられている。

 「何度辛いことがあっても、何度倒れても、仕事に対する信念、家族、仲間からもらった愛情で何度でも立ち上がります。必ず良くなると信じて、絶対に気持ちは負けません。絶対にまたラーメン作る。受けた恩は返す。必ず、中華そば とものもと 復活させます」

 そんな市原さんを応援しようと立ち上がったのが、市原さんの師である「三代目麺処 まるは 極 船橋店」の橋本さんと、市原さんと昔からの友人である「麺処 晴」(東京都台東区)の店主・大城さん。さらに2店のラーメン店店主、「麺屋 一燈」(東京都葛飾区)の店主・坂本さんと「豚星。」(神奈川県川崎市)の店主・大塚さんも加わる。どのラーメン店もクチコミサイトや人気ラーメン店ランキングなどで高評価を得ているラーメン店だ。

 この4人のラーメン仲間を中心として、11月1日には「~とものとも(友)~」と題したチャリティイベントを開催する。市原さんのレシピをもとにして、「三代目麺処 まるは 極」の鯛の塩スープに「麺屋 一燈」の細麺、「麺処 晴」のチャーシューをはじめとした特別なトッピングを「豚星。」の大塚さんが監修。こうして完成したラーメン「ホンビノックス」(1,000円)を150食限定で提供する予定だ。
 
 開店は11時だが、当日午前9時より整理券を配布。ビール(500円以上)やチャリティTシャツも販売予定。

 さらに「ひと月に1日だけ店を開けても、かかる光熱費の基本料金が変わらないので、せっかくなので11月1日以外にも2回開催予定です」と「麺処 晴」の大城さんは話す。

 ほかの開催日は参加予定店が変わり、11月23日には「続・とものとも」、11月29日に「とものとも final!!」を予定。

 現在、市原さんの経過は順調で、自宅療養への切り替えの話も出ているほど。「イベントの開催を聞いてから、いろんなことが上手くいってる気がします。精神的にも身体的にも」と市原さんはブログにも残している。
 入院中ながらも電話に応じてくれた市原さんは「忘れられてしまうのが本当に嫌。『とものもと』をよろしくお願いします」と力強い口調で話してくれた。

イベントの詳細は
http://spotlight-media.jp/article/207084206640396934
で公開されている。

◇「中華そば とものもと」店主・市原さんのブログ 
http://ameblo.jp/tomonomotosoba/

 

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市原さんの師匠で友人でもある橋本さん  

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

MyFuna編集部

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