2015年08月01日 配信

8/1(土) クロス・ウェーブ船橋で慢性腎臓病についての地域医療セミナー

生活習慣病の改善が重症化を防ぐ

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 クロス・ウェーブ船橋(船橋市本町2-3-9)で地域医療セミナー「慢性腎臓病にならないために」の講演が7月18日に開催され、50人以上が参加した。

 主催はベネッセスタイルケア(東京都新宿区)、講師は板倉病院(船橋市本町2-10-1)の副院長であり腎臓専門医の梶原麻実子さん。

 同セミナーのテーマである慢性腎臓病(CKD)とは、生活習慣と深い関係がある病気で、日本人の成人8人に1人が該当するといわれている病気だ。
 蛋白尿、血尿などの腎臓の病気を示唆する臨床検査所見が3カ月以上認められる、または尿蛋白、血尿などが無くても腎臓の働きが正常の60%未満の状態が3カ月以上続いている状態が慢性腎臓病とされる。

 初期から中期のうちは自覚症状は少ないといわれているが、腎臓の機能が15%以上低下し、体内の老廃物を十分排泄できなくなると、全身倦怠、食欲不振、息切れなどの症状が現れ、透析治療や腎臓移植などの腎代替治療を受けない限り、生命の維持が困難となる。
 「慢性腎臓病は、早期発見、早期治療を適切に実施することで進行を防ぐことができます」と梶原さん。

 「早期発見をするためには定期的に健康診断を実施すること、また、かかりつけ医の指示のもと、定期的に検査を行うことが必要」とも。

 そのため船橋市では住民健康診査の結果、慢性腎臓病の疑いの対象となった市民へは市役所から連絡をし、精密検査や栄養相談の実施を推奨している。
 治療法としては、薬物療法と食事療法があり、特に日々の生活にかかせない食事は患者個別の病気、生活状況、家族の支援など、それぞれの対応が必要となる。

 「食事療法は本人ができる生活習慣改善の一つです。気軽に栄養士さんに相談して、適正な食生活を目指しましょう」と梶原氏は話す。

 参加した市民は「大変勉強になりました。採血結果を確認して、かかりつけ医にも相談したいと思います」と話した。

 今後、船橋市と市の医師会が連携し、慢性腎臓病の早期発見、早期治療を行えるよう、市民への啓もう活動を行っていく予定だ。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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MyFuna編集部

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