2015年07月20日 配信

7/20(月) 船橋市役所ロビーでアンサンブルコンサート

古楽器を使ったアンサンブルコンサート

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 船橋市役所1階で「第239回ロビーコンサート」が7月15日に行われ、この日市役所を利用していた市民や集まった観客が耳を傾けた。

 船橋市役所では8月を除く毎月第3水曜日に1階ロビーを利用してコンサートを開催。239回目のコンサートとなるこの日は、12時20分から約30分間に渡っての開催。

 出演は、船橋市在住のチェンバロ奏者・山下実季奈さん、学友のリコーダー奏者・尾上愛実さん、ヴィオラ奏者・井上樹さんの3人。

 
 メーンとなるチェンバロ奏者の山下実季奈さんは、西海神小学校出身で国立音楽大学ピアノ科を卒業後、現在、東京藝術大学チェンバロ専攻に在籍の現役音大生。
 これまでは主に学内で演奏してきたが、徐々に活動の場を外に広げ、このロビーコンサートも今回で4回目。これまではピアノソロなどの演奏だったため、今回のメンバーによるアンサンブルは初となる。

 山下さんが演奏するチェンバロはピアノが発明される前、16~18世紀の中世ヨーロッパで主に演奏されていた鍵盤楽器。ピアノ発明後は一時衰退していたが、20世紀に入り再び注目を集めるようになった。

 生演奏を聞ける機会は珍しく、今回のコンサートでは曲の合間に奏者による楽器の紹介も行われ、多くの観客の興味を引いていた。

 今回は全て古楽器でのアンサンブルとし、リコーダーも一般的なプラスチック製ではなく、やはり中世に演奏されてきた木製のものを使用。ヴィオラも同様に、足で支える「ヴィオラ・ダ・ガンバ」というタイプで、これも中世ヨーロッパで愛好された楽器だという。
 コンサートではアイルランド民謡からグリーンスリーブスなどの有名曲まで、計8演目が演奏された。

 特設席でコンサートを聞いた40代主婦2人組は「市役所のすぐ近くに住んでいて、毎月ロビーコンサートには欠かさず来ています。今日は演奏もよかったですし、珍しい楽器の音色を聞けたのでとても楽しめました」と感想を話した。

 「今後は積極的に公演を行っていきたい」と話すのは、メーン奏者の山下実季奈さん。
 演奏後、「チェンバロ、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器は本当に珍しいので、地元の皆様の前でそれを紹介できたことが凄く嬉しかったです。いままではソロ演奏だったのですが、今回初めてアンサンブルで演奏できたことも、聞き応えがあって観客の方に楽しんでもらえたのではないかと思います」と話した。

 なお、山下実季奈さんは直近で市内で2つのアンサンブル公演に参加する予定。

・「ドリームナイトメア」 9月19日(土) 19時~20時15分、船橋フェイスビル6階きららホールにて。入場料は2,000円、問い合わせはTEL047-433-3538 (山下)。
・「バロック音楽の夕べ」 8月26日(水) 17時~18時、石井食品1階コミュニティハウスViridianにて。入場料は1,500円(完全予約制)。問い合わせはTEL047-431-2673 (石井食品)まで。

 

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MyFuna編集部

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