今年で最後の実施との声も
日枝神社にて出発儀式 |
市内北東部に位置し、田園風景が広がる金堀町で毎年恒例の町内行事「豊年棒(ほうねんぼう)」が7月15日に行われた。
豊年棒とは、町内の子どもたちが丸太に榊を付けたものを日枝神社から神輿のように担ぎ、18時ごろから2~3時間かけ、町内の家々を訪問する。玄関先で掛け声をかけ悪魔払いをするというものだ。
その歴史や由来など詳しいことは分からないそうだが、古くから農業を生業にしてきた地域ならではの行事として重要視されている。
今年参加した子どもは、男女合わせて5人の小学生と高校生1人。
「自分たちの代にはもっと人が多くて活気があったんですけどね」と、かつて豊年棒を経験し、今では手伝う側にまわった町内の若者たち。
訪ねた先の住人は、「昔に比べると子どもが少なくて寂しいですよね」と、自らも豊年棒の経験者に照らして感想を話す。
本来ならば男子児童限定の行事であり年齢の幅も決まっていたが、地域の少子化が進むにつれ、柔軟にルールを変え行ってきたそうだ。
「農家のお嫁さん問題が切実なんだよ」、そう話すのは町内会会長の会田弘さん。
「子どもがとにかく少ないから、もしかしたらこういう形式でやるのは今年で最後になるかもしれない。地域に住む人々の働き方も変化して留守のお宅もあったり、交通量も増えてきたので、カタチを変えてでも続けていきたい」とも。
豊年棒 | 掛け声を練習 |
午後6時出発 | 日が暮れても続く |
休憩 | |
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