5/6(水) アンデルセン公園で最新映像テクノロジーを融合した「動く絵画」展
五感で感じるメディアアート
ふなばしアンデルセン公園(船橋市金堀町525、TEL 047-457-6627)子ども美術館で、最新映像テクノロジーを使った企画展「動く絵画 うつろいいろは」が5月2日から6月21日まで開催されている。
絵本・映像アニメーション作家の金澤麻由子さん(33)による同企画展の作品は、「動く絵画」として全長50mのスクリーンに描かれた大きなもの。四季をテーマにし、京都の大覚寺・大沢池を金澤さんが描いた。その絵画は、新しい技術発明を利用して表現されたアートである「メディアアート」として、見る人が四季を4つの場面を体験できるものとなっている。
「春」のスクリーンの前で手を振り上げると、手のひらから春の花が咲き始めたり、「夏」の前でポーズをとると、体の形によって7種類の動物に変身する。「秋」の前でジャンプすると映像の中で動物たちが集まってきたり、「冬」の前に立つと、雪だるまの顔が自分の顔になったりとさまざまな効果を体験できる。
手描きの絵画と、センサーやカメラといったデジタルとの融合により、見る人が加わってはじめて完成する絵画となっている。
「美術館は静かに鑑賞するのが普通だが、体を使って作品を体感してもらいたい」と金澤さん。「笑ったり、ジャンプしたり、遊びながら五感で作品を見てもらえたらという思いから本作品が完成した」と話す。「現代の画家だったらどんなことをするだろうか」と金澤さんが考えた答えが、このような形で実現した。
「四季のうつろいを感じとれる大覚寺の庭を1か月かけて描いた。四季を愛でるのは日本人の心の原点であり、日本の美意識が集約されている」という金澤さん。その心は、金澤さんが描いている絵本にもテーマとなって表現されている。「癒し、安らぎをテーマにこれからも作品をつくっていきたい」と今後の意欲を話した。
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