有機農法の現場から本音の話を直送
船橋アリーナ近くの千歳台会館(船橋市松が丘4-41-15)で4月11日、グリーンドリンクス船橋が主催する、有機野菜をテーマにしたトークイベントが行われた。
グリーンドリンクス船橋とは、身近な話題をテーマに参加者間で話し合い、様々な意見を聞くことで自分なりの立ち位置を見付け、多方向の意見に対しても取り入れられるニュートラルな大人を育てようという趣旨の企画。今回が2度目の開催で、初回のテーマは集団的自衛権だった。
この日は、午前中の1部で有機農法を実践している船橋市内の農家・山田勇一郎さんが有機栽培や有機農法に携わる農家の現状について話した。また、有機栽培、慣行栽培、特別栽培、ちばエコ農産物がどのようなものなのか比較して紹介、現在農林水産省が認定している有機JAS規格についても実例を挙げて紹介した。
午前の2部では、有機農法の野菜を宅配している喜屋竹誠司さんが登壇。戦前の農家がほぼ全て有機農法で栽培していたことや、化学肥料を使うようになった経緯を戦後日本の歴史とともに紹介した。
また、有機農法がどのようなものなのか、土壌成分とマメ科植物との関係性を例にあげ紹介した。
大気中に多く含まれている窒素を取り入れ固定することのできる根粒菌。これと共生するマメ科植物を有機肥料に取り込むことで土壌が改良され豊かな土になることなどをわかりやすく解説した。
昼食は、高根木戸駅近くのCafe Delizo(西習志野2-9-6)が野菜カレーを提供。参加者らは、有機栽培について得た知識をさかなに、講師を囲んだ参加者同士のコミュニケーションを楽しんだ。
午後の部には、有機栽培をテーマに参加者同士が語り合うワールドカフェを開催。なごやかなムードの中、有機栽培に興味のある参加者らは知識を深め合った。
↑船橋市内で有機農法を手掛けている山田農場の 山田勇一さん |
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↑四街道に本拠地を構え各地の有機農家から仕入れた 農作物を宅配している喜屋竹誠司さん |
↑根粒菌と共生するマメ科の植物として登場した カラスエンドウ |
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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