楽しみながら認知症症状の抑制を目指す
京葉道路・船橋インターチェンジ近く、南本町小学校のとなりに、グループホーム「コンフォートフィオーレ船橋」(船橋市栄町1-6-24、 TEL 047-431-0177)が2月1日オープンした。
グループホームとは、認知症の症状を持ち、病気や障害で生活に困難を抱えた高齢者が、専門スタッフの支援を受けながら1ユニットを5~9人とし、共同生活する介護施設だ。
2014年10月、船橋市の認知症患者は1万2,503人。団塊世代が75歳を迎える2025年には、その数は2万4,602人となり、約2倍となる想定だ。
それに伴い、グループホームも毎年船橋市内に新規施設が開設されている。2013年には2件、2014年には6件がオープンした。そして、2015年は3件がこの春までにオープン予定だ。
同施設は「和モダン」をテーマとした内装で、18室の小規模施設。1部屋9.5平方メートルとなっており、自宅の雰囲気を大切にするため、ベッドを始め、居室の家具の多くを自宅から持ち込むことになっている。
認知症の症状を持った高齢者が穏やかな生活を過ごすために、様々な工夫が施されている。
居間の照明は朝昼夜と明るさや色合いを変え、1日の時間の流れを感じることができるようにした。ゲーム機の「Wii」を使って、室内でカラオケや体操、ゲームを楽しむことで、記憶機能や運動機能を刺激する。
食事の準備や配膳をするだけでなく、献立を一緒に考えることで、思考機能を刺激するなど、作業療法を中心とし、楽しみながら、認知症症状の進行を抑制することを目的とした生活を送れるように工夫をこらしている。
「暖かくなったら、近所の海岸を散歩したり、庭で作物を育てたりと、入居者の皆さんと一緒に楽しみながら生活できる環境を作りたいと思います」と管理者の舞原睦さん。
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