3/9(月)船橋の飲食店が復興支援に「石巻の牡蠣」提供
東日本大震災4周年、3月11日に合わせて
↑写真は殻つき牡蠣のイメージ |
船橋市内の飲食店5店舗で、東日本大震災4周年にあたる3月11日、震災被害の大きかった宮城県石巻市の漁師から当日朝、直接買い付けた「復興牡蠣」を提供する計画が進んでいる。
企画立案者は、新京成二和向台駅近くの焼き鳥居酒屋「伏見屋」(船橋市二和東6-17-37 TEL047-447-1355)の店主・伏見太郎さん。昨年も震災の3周年に合わせ石巻の牡蠣をふるまった。
震災被害の影響も薄れてきた2014年3月10日。伏見さんは「このままでいいのだろうか…たった3年前、あんなにたくさんの人が亡くなった大きな災害があったのにみんな忘れてしまっているのではないだろうか、自分にできることは何だろう」と思い立ち、飲食店経営の立場から、来店客に被災地域の牡蠣を提供する企画を実行に移した。
仕入れ先も決めず、知り合いもいない宮城県に単身乗り込み、現地に着いてから、知り合いのつてを使って石巻市内牡鹿半島鮎川地区の漁師から直接牡蠣数百人前を購入した。
返す刀で不眠不休の運転、船橋の店舗に着いたのは開店直前だった。11日の来店客に「宮城県の新鮮な牡蠣です。よかったらどうぞ」と、ふるまった。「そうだよね、震災からちょうど3年だもんね」という常連客からのコメント。「自分の立場でできることをやっていくことで何かモヤモヤしたものが晴れた気がしました」と伏見さん。
今年は、伏見さんの思いに共感した市内の飲食店4店のオーナーも企画に合流する。伏見さんの伏見屋のある二和向台だけでなく、船橋駅、東海神駅、北習志野駅、滝不動駅でも石巻の牡蠣メニューを提供する予定だ。
同企画に賛同しているのは、中村修さんの経営する「地産工房KAN」(大穴南1-40-19 TEL047-461-0121)、西内大さんの経営する「FOOD’sBAR unLOC」(北本町1-4-4 TEL047-421-5560)、飯田敏明さん、森祐次郎さんが共同経営する「炭火串焼びんすけ」(習志野台3-17-9 TEL047-401-9575)、鈴木雅史さんの経営する「粉者」(本町1-12-22 TEL047-401-2578)の4店舗。いずれも11日の来店客に宮城県石巻鮎川地区で水あげされた牡蠣を提供する。
伏見さんは、森さん、飯田さんらと10日23時ごろ二和向台の伏見屋を出発。常磐道を経由して翌朝4時ごろを目安に宮城県入りする。その後、震災被害の大きかった海岸線を視察し、8時に現地の漁師グループ「大漁プロジェクト」のメンバーから牡蠣500人前を購入し、10時には現地を出発する。夕方に船橋市内に戻り、各店に牡蠣を納品し、その日の営業に就く予定だ。
それぞれが飲食店を経営するメンバーなので、運転は交代交代行い、車中で仮眠をとりながら強行軍を行う予定だ。こうして仕入れた「復興牡蠣」は、11日朝に水揚げされたものを殻の付いたままの状態で運ぶ。
各店で、同企画に対する問い合わせや当日の予約が混雑する可能性があるので予約や空席状況を確認したうえで来店する必要がありそうだ。
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