2014年12月25日 配信

12/25(木)中野木のここち東船橋で脳の専門医によるセミナー

命にかかわる頭痛の種類や対処を紹介

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 有料老人ホームのここち東船橋(船橋市中野木1-6-1)で12月20日、頭痛の初期症状と頭痛の種類と対応方法についての医療公開セミナーが開催され、近隣の市民50人以上が参加した。

 

 千葉徳洲会病院(船橋市高根台2-11-1 TEL 047-466-7111)の脳脊髄神経外科センター長で副院長の北原さんが講師を務めた。同施設を運営するベネッセスタイルケアがセミナーを主催した。

 

 セミナーでは、頭痛の初期症状別の病気や検査方法について説明。「朝起きたら激しい痛みを感じる、うずくまる、顔が青ざめる、突然ハンマーで殴られたような痛みを感じるなど、強い痛みの発生時点が明確な頭痛で、時計を見ることができるほど意識がはっきりしている頭痛は命に関わる頭痛であり、非常に危険です」と北原医師。その頭痛が電撃様で今までに感じたことのない頭痛を「雷鳴頭痛」と呼び、危ない頭痛の兆候だとしている。雷鳴頭痛は、くも膜下出血、脳梗塞、髄膜炎などの病気の場合が多く、一命をとりとめても後遺症が残る可能性がある。 

 

脳梗塞などの病気は糖尿病や高血圧、不整脈の人が発症することが多い。脳梗塞は痛みを感じることが少ない病気と言われている。前兆として突然に片側の手足がしびれる、ろれつが回らなくなる、脱力する、などの症状が出る。しかし、しばらく時間が経過するともとに状態が平常に戻ることがあるので、手遅れになることがある病気だ。「身体の異変に気づいたら、すぐに医療機関を受診することを進めます」とも。

馴染みのない病気であるが、可逆性脳血管攣縮症候郡は怒る、熱いシャワーを浴びる、排便時踏ん張る時など、日常生活の中にも発生リスクがある。また、女性はホルモンバランスが崩れることで頭痛を引き起こす場合もあるという。

 

 

 脳の検査にはMRI/MRA検査、CT検査、PET―CT検査、頚動脈の血流を検査する超音波検査などがある。機械の精度が上がることで、病気を早期発見すること、今まではっきりしなかった病気の疑いをなくすこともできるようになる。

 

 「頭痛は怠け者の病気ではありません。定期的検査で危険因子を早期発見・コントロールすることで、重症化を防ぐことができる」と北原医師。

 

 参加した70代の市民は「先日、頭痛を感じたが、しばらくするとすぐに治りました。先生の講演を聴いて、一度検査をしてみようと思った。大変勉強になりました」と感想を話した。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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MyFuna編集部

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