2014年09月30日 配信

9/30(火)高根台団地に黄色いハンカチのティールーム

自治会とNPOが共同運営のコミュニティスペース

IMG_9102kiiroihannkachi.jpg  
   

 船橋市内最大規模を誇る高根台団地に自治会とNPOが共同で運営する「黄色いハンカチコミュニティサロン」(船橋市高根台2-3-13)が5月12日にオープン、以来順調に利用者を増やしている。

 黄色いハンカチコミュニティサロンのルーツは、高倉健さんと倍賞千恵子さんの共演で1977年に上映され、第一回日本アカデミー賞を受賞し、話題を呼んだ山田洋次監督作品「幸せの黄色いハンカチ」。

 映画の舞台は北海道。高倉健さん演じる夕張の炭鉱夫・島勇作は、妻・光枝(倍賞千恵子さん)と出会いこれまでにない安らぎに満ちた生活を経験するが、光枝の流産を知り、ヤケになり酒場で喧嘩し人を殺めてしまう。自分の罪を重く受け止めた島は、刑務所に入所した際に、一方的に光枝に別れを切り出す。

 6年後、刑務所での刑期を務めあげたものの、光枝との日々を忘れられない島が出所の際に光枝に向けて「もし、まだ1人暮らしで俺を待っててくれるなら…黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ。それが目印だ」と、手紙を書く。

 会いに行くべきか迷いながらも記憶を頼りに家にたどり着くと、光枝の気持ちを代弁するかのように、物干しいっぱいに飾られた黄色いハンカチが島を出迎えるという映画。

 

 同サロンは、この映画になぞらえ「ここに来れば誰かが待っていてくれる」という、人の温かさの象徴として「黄色いハンカチ」を利用した。「高倉健さんのファンの方が黄色いハンカチを見てコミュニティサロンにいらっしゃるなど相乗効果が抜群」と高根台団地自治会の小池さん。

 サロンの利用は1回100円。コーヒーが1杯付いてくる。1000円支払って会員になると、12回分のコーヒースタンプカードが支給される。この12回の内、2回分は会員が新規で利用する住民への「おごり」となっており、新規の会員を紹介しやすいように工夫されている。

 同団地内には木曜日と金曜日、社会福祉区協議会が隔週で営業しているティールームの「きんもくせい」もあるが、「毎日誰かが必ずいてコミュニケーションを取れる場所が必要」という自治会の強い気持ちに応える形で、UR都市機構が立て直しに「黄色いハンカチコミュニティサロン」の場所を提供した。

 「団地内には約7000人が暮らしている。コミュニケーションが取れ、挨拶が行き交うようになれば孤独死もなくなる」とコミュニティサロンの重要性を語る自治会の小池さん。

 営業時間は、10時~14時(月~金)。土日定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

MyFuna編集部

MyFuna編集部

スポンサードリンク

記事の場所
関連キーワード